三菱電機は、同社のAI技術「Maisart(マイサート/※1)」を活用し、自動車の運転を支援する「気が利く自然なHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)技術」を開発した。
新開発のHMIは、運転者の顔の向きを認識して見ていない方向の危険を知らせる「気が利く通知」と、常に運転者の音声を認識してカーナビと会話するような感覚で運転経路を確認できる「自然なナビゲート」で構成。安全で快適な運転の実現に貢献するとしている。
三菱電機は今後、想定される多種多様な危険や事故に応じた通知並びに、経路案内の対話内容の検討などを進め、2021年以降の実用化を目指すとしている。
[開発の特長]
<気が利く通知>
運転者の顔の向きを認識し、見ていない方向の危険を通知。
・自動車先端のフロントカメラの画像から、車両や歩行者などを認識。
・DMS(※2)が運転者の顔の向きを認識し、見ていない方向に見落としの危険がある場合は、警告音とディスプレー表示で運転者に注意を喚起。
<自然なナビゲート>
常に運転者の音声を認識し、会話感覚で経路を確認。
・DMSで運転者の位置を特定し、アレーマイク(※3)により運転者の音声を高精度に収集。
・DMSで運転者の口の開きを認識し、発話の有無を検知することで発話ボタンやトリガーワードの発話が不要。
・経路に関する発話を抽出する音声処理により、運転経路をカーナビと会話する感覚で確認する。
※1:Mitsubishi Electric’s AI creates the State-of-the-ART in technologyの略。全ての機器をより賢くすることを目指した三菱電機のAI技術ブランド。
※2:Driver Monitoring System:運転席のカメラが運転者の状況を検知し運転をサポートするシステム。
※3:複数のマイク素子が並んでいる機器で音源の位置の特定が可能。
[問い合わせ先]
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
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