三菱電機は、伝送速度400Gbps(※1)の大容量高速光ファイバー通信で使用される送信モジュールの新製品として、IEEE 400GBASE-LR8規格(※2)に業界で初めて(※3)2個のTOSAで適合した「400Gbps 小型集積EML(※4) TOSA(※5)」のサンプル提供を、4月1日に開始する。
これにより、データセンターなどの光ファイバー通信機器収容局内の伝送速度の高速化と大容量化に貢献するとしている。
なお、同製品は「The Optical Fiber Communication Conference and Exhibition 2018」(3月13日~3月15日於:米国・サンディエゴ)に出展される。
※1)400Gbps(Giga-bits per seconds):1秒間に4000億個のデジタル符号を伝送できる通信レート単位
※2)米国電気電子技術者協会が定める伝送速度400Gbps、伝送距離10km、8波長のイーサーネット標準規格
※3)2018年3月7日時点、三菱電機調べ
※4)Electro-absorption Modulated Laser diode:変調器集積半導体レーザー
※5)Transmitter Optical Sub Assembly:送信用小型光デバイス
[新製品の特長]
・8波長多重やPAM4変調方式などにより、400Gbpsの大容量高速通信を実現
・短波長用と長波長用TOSA(各4波長)を組み合わせることで、8波長の多重伝送を実現
・変調方式にPAM4(※6)を採用し、8波長で400Gbps(1波長あたり50Gbps)を実現
・長距離伝送に適した高い消光比(※7)と光出力のEML素子の搭載により、伝送距離10kmを実
・IEEE 400GBASE-LR8規格に業界で初めて2個のTOSAで適合
・400Gbps光トランシーバーのパッケージ規格であるCFP8(※8)にも適合
※6)4-level pulse-amplitude modulationの略。4値パルス振幅変調。従来の「0」と「1」から成る2値のビット列でなく、4値のパルス信号として伝送する方式
※7)光信号を伝えるためのONとOFFの強度の比。一般に大きいほど信号品質が高く、長距離伝送に適する
※8)C(ローマ数字の100の意)From-factor Pluggable
[サンプル提供の概要]
[問い合わせ先]
三菱電機株式会社 半導体・デバイス第二事業部 高周波光デバイス営業部第一部
TEL: (03)3218-3687 FAX: (03)3218-4862