MetComは8月24日、高精度な垂直測位パイロットサービスを、2021年9月より東京都心部の一部地区にて開始すると発表した。
MetComは、GPSの弱点である「屋内」、「地下」、「ビル街」、「垂直測位」を可能とし、屋外・屋内の双方で汎用的に利用可能な三次元測位サービスを提供している。
今回提供する垂直測位パイロットサービスは、スマートフォンで、建物内のフロア位置を高精度で特定するサービス。領域の世界リーダーであり、MetComの主要株主でもある米国NextNav社のPinnacle技術を活用しており、SDKを組み込めばアプリにも垂直測位機能を取り込むこともできる。
なお、垂直測位システムは、多くのスマートフォンに内蔵されている気圧センサーの情報を、近隣の基準点気圧情報とネットワーク経由で比較分析し、リアルタイムに測定するもの。2〜3mの精度で高さを特定することが可能だ。
■サービス提供エリア
■代表的なパートナー企業との社会実装の検証
・京セラコミュニケーションシステム株式会社とソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社との資本・業務提携を活用し、ネットワーク構築を両社の契約施設に設置することで実証。
・セコム株式会社との資本・業務提携のもと、セコムグループの提供するセキュリティサービス等での屋内測位情報の活用を検討。
・日本電気通信システム株式会社と法人顧客の屋内3D位置情報の事業性について調査。
・東京建物株式会社と、同社が管理する東京建物日本橋ビルにて、人流の高精度3D屋内測位を実証。
・株式会社電通と同社のパートナー企業と連携し、垂直位置情報を活用した顧客体験の設計・開発および広告やクーポン配信などのマーケティング分野での利用を検討。
・株式会社Agoopと、アプリケーションを通じて入手する3D人流データを用いて、災害時等の対策への活用の実証やマーケティング分野での活用を検討。