和蘭のデジタル地図大手TomTom Inrternational(トムトム)は7月5日、モビリティサプライヤーのマレリ社と提携し、世界中の自動車メーカーに向けて車載インフォテインメントソリューションを提供することを発表した。
マレリは、インフォテインメントプラットフォームの構築に対するアプローチをシンプル化、少ない部品点数、軽量化、低コスト化を実現する「Lean(リーン)」プラットフォームを持っており、それらに関わるソリューションには、クラスタ、車載インフォテインメント、テレマティクスを1つの製品に統合したハードウェアソリューションであるLeanConnectなどを用意している。
今回、マレリはトムトムのデジタルコックピットSDKを、自社のインフォテイメントプラットフォームへ事前に組み込むことで、業界をリードできるナビゲーション、交通情報、EVサービスを含むソリューションをスピーディーに提供できるようになると謳っている。
加えて先のトムトムのデジタルコックピットSDKには、様々なシステム開発で重要なインフォテインメントアプリケーションが事前統合されている。従ってトムトムのモジュラーアーキテクチャーとカスタマイズツールは、自動車メーカー、システムインテグレーター、ソフトウェア開発会社、コンテンツプロバイダーのいずれにもオープンで安全な環境ず提供でき、ソフトウエアエンジニアはアプリ開発に集中できる環境を提供できる。
マレリの電子システム戦略・製品管理担当バイスプレジデントのナタナエル・スラデック氏( Nathanael Sladek )は、「マレリでは、自動車メーカーと自動車オーナーの手にパーソナライゼーションの化を提供するべく目下、鋭意、技術開発に取り組んでいます。
その実現に向けてトムトムのソフトウェアに当社の専門知識と組み合わせることで、ドライバーの車内体験を向上させながら、現代の自動車に求められるニーズにも応えつつ、手頃な価格で完全なソリューションを提供することができるようになります」と述べた。
またトムトムのオートモーティブ部門販売担当シニアバイスプレジデントのブノワ・ジョリー氏(Benoit Joly)は、「イノベーションを推進し、ドライバーに対してより優れたソリューションを提供できるようにしていくことは、私たちトムトムとマレリの共通のビジョンです。
私たちは共に、今日のデジタルコックピットを取り巻く課題に取り組み、自動車メーカーがより効率的で持続可能な独自の方法で、ドライバーの車載体験の変革に取り組めるように支援します」と話している。