コマツは5月21日、子会社であるEARTHBRAIN(アースブレイン)と共同開発した建設機械向けの遠隔操作システム「Smart Construction Teleoperation(スマート・コンストラクション・テレオペレーション)」の販売を、全国のコマツカスタマーサポート社を通じて開始したと発表した。
同システムでは、事務所などの安全・快適な環境から油圧ショベルの遠隔操作が可能。同社の〝Smart Construction (スマートコンストラクション)〟の各種ソリューションと連携し、ダンプトラックの稼働をモニタリングしながら油圧ショベルを遠隔操作したり、1台のコックピットから複数の建設機械を切り替えて遠隔操作することもできると云う。
また、遠隔操作に用いるコックピットには「インテリジェントサークル」タイプと「スペースシップ」タイプの2種類をラインナップ。提供に当たっては、使用条件や環境が各々異なることから、条件に合わせた仕様を検討した上で行うと云う。
コックピットイメージ:「インテリジェントサークル」タイプ(左)と「スペースシップ」タイプ(右)。
コマツとアースブレインは昨年、同システムの量産に向けた現場での検証を、愛媛県松山市のオオノ開發の協力の下開始し、技術面・安全面について確認。この検証で、「遠隔操作時の遅延も少なく、実機で操作しているのとほぼ遜色なく操作できるため、オペレーターが現場に行く必要がなくなり、安全性と生産性の向上につながる」との評価を得ていると云う。
また既に、同システムを、ICT関連の最新技術の導入と積極的な活用を通じて〝建設業界のイメージ刷新〟や〝働き方改革、生産性向上〟などを目指す新潟市の総合建設企業「廣瀨」に提供。今後は、同システムの提供を加速し、建設現場の安全・生産性の向上や、人手不足などの課題の解決など、スマートでクリーンな未来の現場の実現に貢献していきたいとしている。
廣瀨が導入したシステムのコックピット(インテリジェントサークル/左)と、システム対応の油圧ショベル(右)。
<Smart Construction Teleoperationのコックピットタイプと仕様>
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