川崎重工は6月14日、工場内の工程間搬送を自動化する自走式ロボット「TRanbo-7」を、6月15日から国内販売すると発表した。
TRanbo-7は、東京ビッグサイトで6月15日(水)~17日(金)に開催される「第23回実装プロセステクノロジー展(JISSOPROTEC)」の同社ブースにて展示される予定。
TRanbo-7は、川崎重工社製の小型汎用ロボット「RS007L」に、自社開発の走行部を組み合わせたパッケージ商品で、JIS規格で推奨される工場通路幅800mmを走行できるスリムなボディを実現。また、人に接近する距離によって、低速走行への切り替えから停止、走行再開などを自動で行い、作業場所への移動後は、コントローラの内蔵ビジョンを使うことで走行部の停止位置を補正して作業することもできるため、装置への加工品や部品のセット作業(ロード/アンロード)、保管棚からの部品のピッキングなどに活用できると云う。
<特長>
・スリムなボディ設計と高い走行性能
JIS規格で推奨される工場通路幅800mmに対応するスリムなボディ設計により、狭い通路の走行も可能。また、狭い工場内の移動に不可欠な旋回(進路変更)もできるため、既存通路の走行を最小限のレイアウト変更で実現できる。
・サイクル中に自動で充電可能な非接触充電(オプション)
オプションで非接触充電の選択が可能。走行コースの中に充電ステーションを組み込むことでサイクル中に自動充電・長時間の運用が実現できる。
・アーム部と走行部を1つのコントローラで制御
1つのティーチペンダントでアーム部も走行部も操作可能。シンプルな機器構成と低コスト化を実現する。
[主要諸元]
– 商品名:自走式ロボットTRanbo-7
– 走行部寸法:830mm (L) x 612mm (W) x 900mm (H)
– 最大走行速度:1,000mm/s
– アーム可搬質量:7kg
– 走行部積載可能質量:20kg
– コントローラ:F60
– 誘導方式:磁気誘導方式
■第23回 実装プロセステクノロジー展:https://j-net21.smrj.go.jp/development/eventcalender/2022/d53v580000000bmd.html