カブク、自動運転技術のティアフォーと協業し、デザインとオンデマンド製造サービスを包括的に支援することを12月11日、発表した。
カブクは、全世界に構築した300以上の工場ネットワークにより、産業用3Dプリントや切削、射出成形など多種多様な工法や素材を組み合わせたオンデマンド製造サービスを提供し、デザイン・設計・製造を包括的にサポートする新たなものづくりを推進している。
協業相手の大学発のベンチャー企業・ティアフォーは、自動運転技術をオープンソースソフトウェアとして全世界に公開、多数のメーカー、大学等の研究機関に自動運転技術の開発プラットフォームを提供しており、既に国内外の100社以上の導入実績がある。
この協業では、カブクのデジタルものづくり技術を活用。車両ボディのデザイン・設計から試作・製造の工数を大幅に削減し、多様な顧客ニーズやカスタマイズニーズに迅速に応える車両ボディの開発と生産が可能になったと云う。カブク曰く、ティアフォーが今後目指す自動運転モビリティのエコシステムの構築を支援していきたいとのことだ。
既に、両社協業の第一弾として、ティアフォーが開発を進めるAIモビリティ「Milee」のデザイン・製造をサポート。Mileeは、市街地でのライドシェアや物流での利用を想定した自動運転EVで、12月12日(火)から13日(水)までヒルトン東京お台場で開催される「NVIDIA GTC Japan 2017」に展示される予定だ。
[NVIDIA GTC Japan 2017の概要]
・NVIDIA が主催する GPU テクノロジ イベント。GTC と Global GTC は、AI (人工知能)、ディープラーニング、医療、VR (バーチャル リアリティ)、活用分析、自動運転車など、コンピューティング分野でのトレーニングとショーケースを提供する。
・開催日程:2017年12月12日 [火] ~ 13日 [水]
・開催場所:ヒルトン東京お台場
・ホームページ:https://www.gputechconf.jp/
[株式会社ティアフォーついて]
東京大学情報理工学系研究科准教授で、名古屋大学未来社会創造機構客員准教授も兼任する加藤真平が中心となって設立された大学発ベンチャー。
研究成果をいち早く取り込み、オープンソースソフトウェアとして全世界に公開することで、多数のメーカー、大学等研究機関に自動運転技術の開発プラットフォームを提供し、自動運転の早期実用化を目指す。
また、自動運転EVの開発、自動運転技術を用いたライドシェアや物流ビジネスの構築にも注力し、ヒトもモノも安全で快適に移動できる社会の実現を目指している。
直近ではオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」をベースとした自動運転システム開発や、Autowareを活用するためのコンピュータ、センサーの販売、この分野で利用する人工知能(AI)の無償提供やデータの処理や解析などを手がけている。既に国内外の100社以上の導入実績がある。
[株式会社カブクについて]
カブクは、デジタルものづくり技術をコアテクノロジーとした、 ハードウェアとソフトウェアとデザインを融合したプロダクト・サービス開発を行っている。
試作・特注品・量産のオンデマンド受託製造サービス、デジタル工場向け基幹業務クラウドサービス、デジタルものづくりマーケットプレイス、その他エンタープライズ向けソリューションなどの提供、産官学連携による先端技術研究等に携わっている。