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2023年12月26日【エネルギー】

ジェイテクト、高耐熱リチウムイオンキャパシタの市販開始

坂上 賢治

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高耐熱リチウムイオンキャパシタ

 

ジェイテクトの〝高耐熱リチウムイオンキャパシタ〟が、萩原テクノソリューションズのメンテナンスフリーUPS「H3UPS-J」に採用された。市販製品への高耐熱リチウムイオンキャパシタの採用は今回が初だ。

 

上記UPS(Uninterruptible Power Supply)とは、停電や落雷などの電源トラブル発生時に電気を一定時間供給し続けるための無停電電源装置。UPSがあることで電源トラブルが機器に与える影響を防ぎ、システムが安定稼働し、重要なデータを守ることができる。

 

萩原テクノソリューションズのUPS「H3UPS-J」

 

対して萩原テクノソリューションズの「H3UPS-J」は、コンピュータ機器などで停電時のシャットダウン処理時の数十秒のバックアップを想定したUPS。従来型のUPSで課題だったと消耗や劣化によるバッテリー交換の手間を回避。10年以上のメンテナンスフリー運用を実現した製品だ。それは頻繁に瞬停が起こりうる電源環境への導入でも有効だ。

 

同製品で使用されたジェイテクトの高耐熱リチウムイオンキャパシタは、二次電池に分類される蓄電デバイスで、電気の出入り(放電・充電)が非常に早く出力密度に優れているのが大きな特徴だ。

 

また繰り返しの充放電でも性能劣化が少なく、電池寿命が長いことも特長のひとつ。当該製品では既存のキャパシタの動作温度範囲を凌駕する-40~85℃を実現。電圧制御により100℃まで使用可能な仕様となっている。

 

またジェイテクト製品の正極には活性炭を用いており、リチウムイオン二次電池で懸念される熱暴走反応を誘発する酸素を含有していない。従って発火リスクが極めて低く、車載用途にも利用可能な耐久性能を兼ね備えている。このような高い安全性と耐久性が評価され、今回、萩原テクノソリューションズのメンテナンスフリーUPS「H3UPS-J」への採用に至ったという。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。