次世代技術の開発に向けてドイツ、イタリア、スペインに新拠点
JLR( ジャガー・ランドローバー )ジャパンは3月7日、英JLRが欧州に3つのテクノロジー拠点を新設。総勢100名近いエンジニアの新規雇用を創出してデジタル分野を強化していくと発表した。
これらの拠点新設は英JLRが2月21日に公表したもので、対象となった3地域はドイツ・ミュンヘン、イタリア・ボローニャ、スペイン・マドリッド。いずれも次世代のモダンラグジュアリーなモデル向けの自動運転技術を開発するために作られたもの。
新たな拠点は、これまでジャガー・ランドローバーが投資を行ってきた既存の6つ( 米国・ポートランド、ハンガリー・ブダペスト 、アイルランド・シャノン、中国・上海、インド・バンガロール、英国・マンチェスター )のテクノロジー拠点網に加わる。
自動運転AI開発で100名近くの雇用を創出。デジタル人材の採用強化へ
これらの開発拠点についてジャガー・ランドローバーにプロダクト・エンジニアリング・ディレクターを努めるトーマス・ミュラー氏は、「ミュンヘンは、欧州でもトップクラスのテクノロジー拠点のひとつですが、スペインとイタリアも重要で成長を続けています。
これらの施設では、全体として1,100名を超えるエンジニアが働いており、ジャガー・ランドローバーの約9,000のグローバルエンジニアリング部隊の一部を構成しています。
ジャガー・ランドローバーのグローバルなエンジニアリング拠点9か所は、英国・ゲイドンの研究開発センターにサービスとデータの提供を行い、モダンラグジュアリーかつ完全なコネクティビティ体験を実現する次世代車両の開発をサポートしていきます。
新たな3拠点の新設はNVIDIAとの戦略的パートナーシップの一環
ジャガー・ランドローバーでは、世界中の自動運転技術の知見を活用し、真のモダンラグジュアリー体験をお客様に提供するべく、将来の製品のための新しい自動運転技術を開発しています。
コネクテッド技術を提供するにはソフトウェアが不可欠です。グローバルなエンジニアリング拠点を作る事で、複数の場所でシームレスなハイブリッド作業が可能となり、私たちのビジネスに最適な人材を確保する事が出来ます。
新たな3か所のテクノロジー拠点の設立は、ジャガー・ランドローバー と、人工知能( AI )とアクセラレーテッドコンピューティングをけん引するNVIDIAとの複数年にわたるパートナーシップの進展を示すものです。
ジャガー・ランドローバーのエンジニアは、次世代の自動運転システム、デジタルサービス、顧客体験の開発と提供に取り組んでいます。新たなテクノロジー拠点のチームは、システムと機能、ソフトウェア、検証、妥当性確認、ハードウェアなど、自動運転技術の各分野で専門知識を有しています」と話している。