宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、現在開発中のH3ロケットについて、第一段エンジン用の「LE-9エンジン」に技術的課題が確認されたことから、この技術的課題への対応を確実に行うため、開発計画を見直し、当初今年度の打上げを目指していた試験機初号機の打上げを来年度へ、また来年度の打上げを目指していた試験機2号機の打上げを2022年度へ延期する。
H3ロケットは、現在運用しているH-IIAロケット、H-IIBロケットの後継機として、「柔軟性」「高信頼性」「低価格」の実現を目指し、国の衛星だけではなく民間の商業衛星の打ち上げも視野に、JAXAとプライムコントラクタである三菱重工業を始めとする国内の関連企業が開発を進めている日本の新しい基幹ロケット。
JAXAは今後、LE-9エンジンの技術的課題への対応を確実に行うとともに、新たな基幹ロケットであるH3ロケットの打上げ成功を目指し、総力を挙げて取り組んでいくとしている。
■(JAXA)H3ロケット:http://www.rocket.jaxa.jp/rocket/h3/
■(JAXA)H3ロケットとは:https://www.jaxa.jp/projects/rockets/h3/index_j.html