いすゞ自動車とトヨタ自動車、日野自動車、そしてCommercial Japan Partnership Technologies(以下、CJPT)の4社は7月19日、共同で量販燃料電池(FC)小型トラックの企画・開発を行うと発表した。
4社は、カーボンニュートラルの実現に向けて、使い方に応じたトラックの選択肢を広げると共に、FCトラックの市場導入を加速することで水素需要を拡大、水素社会の実現に貢献するとしている。
物流に於けるカーボンニュートラルに向けての車両のパワートレーン選択肢には、エネルギー事情や使われ方により、ハイブリッド車(HEV)やバッテリー式電気自動車(BEV)、燃料電池車(FCEV)など、様々なものがあるが、4社は、スーパーマーケット等の物流等で使用されることが多く、冷蔵・冷凍機能を備えた上で、1日複数回の配送業務を行う小型トラックについては、長時間使用・長距離走行が求められる一方、短い時間での燃料供給などの条件も満たす必要があることから、走行時のCO2排出がゼロで、エネルギー密度の高い水素を燃料とするFC技術の活用が有効であるとの考えていると云う。
今回4社は、共同で量販FC小型トラックを開発。CJPTが企画を行い、いすゞ・日野が長年積み重ねてきたトラックの技術を、そしてトヨタが持つFC技術を結集することで、求められる性能や条件を満たす商品を追求。来年1月以降には市場導入し、福島県と東京都の社会実装プロジェクトに於いて、実際の物流現場での使用を予定していると云う。
4社はまた、使用者の要望に高いレベルで応えるFC小型トラックを開発し、水素の普及に向けて、サステナブル(継続的)でプラクティカル(実用的)な取り組みを推進していくとしている。