米国のゼネラルモーターズ(GM)は9月25日(米国デトロイト時間)、シボレー、ビュイック、GMC、キャデラックのAI音声サービスに、来年上半期、新たに車載用Alexa(アレクサ)を導入すると発表した。
これにより、昨年以降の4G LTE回線およびGMのソフトウェア更新に対応したインフォテインメントシステム搭載の乗用車、トラック、クロスオーバーで、Alexaが利用可能になると云う。
GM車の音声サービスには、既に、Alexa Auto SDK(アレクサ・オート・ソフトウエア開発キット)が採用されており、Alexaの標準的な能力や機能が利用できるが、今回の提携で、より幅広いモデルへのAlexa Auto(車載用アレクサ)の導入が可能となった。
またGMは、対応するシボレー、ビュイック、GMC、キャデラックの各モデルへ、ドライバーごとにカスタマイズされた音声サービスを提供。
ドライバーは、走行中に音声コマンドを使って、ニュースの確認、自宅の照明や空調といったスマートホーム機器の操作、ネットショッピングでの買い物といったAlexaの機能の他、拡張された以下の機能等の利用が可能となる。
[Alexaの拡張機能]
■ナビゲーション
Alexaが、自然言語を用いて互換性のある車載ナビゲーションシステムやOnStar社のTurn-by-Turnナビゲーションとシームレスに連動する。
■メディア
Alexaに特定の曲やアーティスト、音楽ジャンル、放送局、あるいはオーディオブック、ポッドキャストを指定することで、利用可能なストリーミング・サービスを通じて、指示を実行する。
■電話
電話をBluetooth経由でペアリングし、連絡先をAmazonと共有することで、Alexaを通じて音声入力で友人や家族に電話を掛けるよう指示することができる。
GMグローバル・コネクテッド・サービス担当副社長のサンティアゴ・チャモロ氏は、今回のアマゾンとの提携に際して、以下のように話している。
「GMのソフトウェア更新対応のアプリケーションフレームワークおよび車載ネットワーク機能により、すでにGM車を所有しているお客様に対しても、その車両の機能を拡張できる新たなテクノロジーを提供することができます。我々は常にお客様のご意見に耳を傾け、お客様の望むような音声サービスを提供するべく尽力しており、Alexaの導入もその一例です」。
また、AmazonのAlexa Auto担当副社長を務めるネッド・キュリック氏は、以下のように話している。
「お客様は、すでにご自宅でのAlexaに満足されており、間もなく外出時にもクルマでAlexaを連れて行けるようになります。GMとの提携により、お客様がより便利に、より楽しく、より豊かにつながるよう支援できることを喜ばしく思います」。