ADASの機能が更に進化していけば、ISAでの技術が基礎になっていく
――現状は、用途に応じたロケーション技術の提供という事になるのでしょうか。
ジェムソン ADASに対しては、地図情報に加え、車線の認知、トラックのスピード制限、あるいは縁石などの道路情報、道路周りの情報なども提供しています。
なお先のISA( 自動速度制御装置 )は欧州の規格であり、車両の安全を確保するために、リミット設定やドライバーへのアドバイス情報の提供などを行うものです。
ADASの機能が更に進化していけば、こうしたISAでの技術が基礎になっていくでしょう。実際、既に世界の主要なOEMの10社中9社が採用しています。
それからナビゲーションマップは、ベースの経路推奨機能は勿論の事、それに加えて電気自動車(EV)のために次の充電ステーション設置カ所などの情報を提供します。
――EV普及に向けて、充電ステーションなどのインフラ整備は今や重要な課題です。
ジェムソン 次にドライバーインテリジェンス、自動運転のために究極の情報を提供しているのが高精度地図などの機能を備えた「HD Live Map(HDライブマップ)」です。
これはクラウドベースのデータを活用し、本当の意味でリアルタイム、最新の情報を提供する事になります。
HDライブマップは3つのレイヤー(階層)からなり、最初のレイヤーがスタンダードデフィニション(SD)情報。その上がADASに関する情報で、道路形状や移動方向、それから道路の標高、上昇しているか、下がっているなどのスロープ、さらに右折や左折禁止の交通制限情報などです。