独自の成長を遂げる日本市場では、大手情報企業と連携し精緻なサービスを提供
――通信大手のNTTとの協業については。
高橋 NTTとはテクノロジー分野の協業が主体となります。NTTグループには多くの傘下企業があり、それらの企業のプロジェクトの中に我々のテクノロジーを取り込んで貰って新たな事業、サービスに活用するという取り組みなどが始まっています。
より具体的なケースでは、PoC(概念実証)という実証実験があります。詳しくは述べられませんが、イメージで示しますと、人の流れをワイファイ(Wi-Fi)を利用してデータ分析し、新たなビジネスに繋げるなどの取り組みです。
これ以外に、テストを繰り返しているプロジェクトはいくつかあり、時期がくれば公表出来ると思っております。
――日本市場は地図データを扱う競合が少なくなく、世界市場の中でもやや異色の存在です。その中で、ヒアは後発組といえますが、これを巻き返す戦略は十分といえるのでしょうか。
ジェムソン 我々は日本でデジタル地図大手のジオテクノロジーズと戦略的なパートナシップを結ぶほか、ゼンリンともパートナーとして協力関係にあります。
これらの企業とは日本国外でも提携しておりますが、日本は特殊な道路事情があり、こうし地図データをジオテクノロジーズから提供してもらう事で、日本の道路事情に合った対応が可能となっております。