― LEADERS VOICE Web Version / HERE Technologies ジェイソン・ジェムソン アジア太平洋地域担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー
自動車メーカーなどの企業向けデジタル地図提供を主力にする「HERE Technologies( ヒアテクノロジーズ )」がアジア太平洋地域の事業を拡充、強化に乗り出している。
同社は元々、欧米に大きな基盤を持っていたが、日本企業とも資本・業務提携を進め、フリートやスマートシティー向けを始めとした多様な分野に、ヒアの〝ロケーション・プラットフォーム( 自動車人などの動きを可視化する位置情報活用基盤 )〟を浸透・展開する。
更に9月13日には、日本市場向けにヒアのロケーション・アプリケーションが展開し易くなる開発キット「SDK Navigate(ソフトウェア・デベロップメント・キット)」を新たにリリースした。
オランダに本社を置くヒアテクノロジーズはノキア(フィンランド)傘下を経て、2015年にダイムラー、BMW、アウディの独自動車大手3社が共同で買収。
その後、サプライヤーのボッシュやパイオニアなども資本参加し、2020年には日本の三菱商事とNTTが共同(オランダに両社の合弁会社設置)が同社の株式の約3割を取得した。
こうした中、自動運転・コネクテッド技術の進展などにより、自動車産業が100年に一度の大変革期に差し掛かるのに合わせ、同社が得意とする自動車向けロケーション情報システムのビジネスチャンスが一段と広がる。
そこで日本を含め、どう世界のロケーション情報のリーダーを目指すのか。ジェイソン・ジェムソン・アジア太平洋地域担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、並びに高橋明宏HERE Japan( ヒア・ジャパン )社長のアジア太平洋地区、日本担当のトップ二人に戦略を聞いた。( 聞き手:佃モビリティ総研・松下 次男 / 撮影:浪江 佳代 )