
英国に於ける産業用AIソフトウェア大手IFSは3月28日(英国ロンドン発)、英国のAIに関する超党派議員連盟 (All-Party Parliamentary Group – APPG) のアドバイザリーボードメンバーに任命されたことを明らかにした。
AIに関するAPPGは、AI政策とガバナンスを最高レベルで議論するエビデンス(根拠)に基づくフォーラム。IFSは、このアドバイザリーボードメンバーとして、IFSは、Meta、Capgemini、Deloitte、Santanderなどの政策立案者、業界リーダー、トップ企業とともに活動することになった。
そんなIFSは1983年に5人の大学生が、最初の顧客になってくれた企業の敷地にテントを張ったことから始まった。彼らは、年中無休で顧客ニーズに対応。以来、IFSは80カ国で7,000人以上の従業員を抱えるグローバルリーダーに成長した。
さて今回は、IFS理事会メンバー兼最高渉外責任者の任にあるビアンカ・ノビロ氏が、この活動を主導するためにアドバイザリーボードに加わり、地政学およびAIストラテジストとしての政治的経験と専門知識を英国議会におけるAI政策の議論の加わる。
そのビアンカ・ノビロ氏は、「AIはもはや単なる技術的なブレークスルーではありません。地政学、経済、そしてグローバル競争力を再構築しています。IFSは、日常生活に不可欠な世界で最も複雑な産業の一部をサポートするAIソリューションを開発しています。私は、業界の知見を提供し、私たち全員に影響を与える技術開発に関する倫理的かつ実践的な議論に参加することを楽しみにしています」と参加の意義を語っている。
対してAPPG事務局のBirgitte Andersen教授は、「AIに関するAPPGは、複雑な問題についてコンセンサスを構築することを目的としていません。むしろ、その根拠に基づくアプローチは、オープンな議論を促進し、多様な視点を受け入れ、探求しています。ビアンカ・ノビロ氏を諮問委員会に迎え入れることを大変嬉しく思います。製造、エネルギー、航空宇宙などの業界にわたるIFSの専門知識は、AIの可能性を最大限に理解する上で不可欠です」とIFSが参加する意義について述べた。