ホンダの研究開発子会社である本田技術研究所は、情報通信研究機構の脳・人工知能研究に関する代表的研究機関の脳情報通信融合研究センター(CiNet:シーネット※)と、脳科学を用いたモビリティー・ロボティクス領域におけるヒト研究を5月に開始した。
ホンダは、今年4月に、移動と暮らしにおける価値の革新的進化と創造を担うことを目的に、先進技術研究所を本田技術研究所内に新設。今回、この先進技術研究所が中心となり、ヒトとモビリティー・ロボティクスの係わり方について、CiNetと共同研究を進める。
具体的には、ドライバーとクルマが一体化したような運転操作感や、最適なヒューマン・マシン・インターフェースなどを、脳科学を用いて解明。より安全・安心で快適なモビリティー・ロボティクス技術開発の基準作りを目指すとしている。
※脳情報通信融合研究センター(CiNet: Center for Information and Neural Networks):
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と大阪大学に所属し、大阪・吹田市を拠点とする研究機関。脳の機能に関する基礎研究に加え、情報通信技術、ブレイン・マシン・インターフェース、脳機能計測、ロボット工学など異分野融合により脳情報科学の応用研究を進めている。
■脳情報通信融合研究センター:https://cinet.jp/japanese/