日野自動車は3月25日、自動車用としては世界最大級(※1)の電波暗室と最新機器を有する「電子性能実験棟」を、東京都の羽村工場内に新設し、4月から稼働を開始すると発表した。
近年、自動車の開発現場では、先進運転支援システムやCASE(※2)技術の進展に伴い、車両に搭載された電子機器から発生するノイズや、他の電子機器が発生する電磁波に対する耐性を測定するため、より高度な電波障害試験設備が必要となっている。
日野は今回、1辺30mの大型電波暗室に4軸シャシダイナモや、乗用車から大型トラック・バス、さらには建設機械等にも対応可能な設備を有する電子性能実験棟を新設。最先端の測定技術と設備導入により、平均試験時間を従来の3分の1以下とし、よりスピーディで効率的な開発支援を実現すると云う。
中期経営戦略“Challenge2025”において「安全・環境技術を追求した最適商品の提供」「最高にカスタマイズされたトータルサポート」「新たな領域へのチャレンジ」に取り組む日野は、今後も安心して使用できる商品の提供を続けていくとしている。