ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(以下、グッドイヤー)は8月23日、大型トラック自動運転技術のグローバルプロバイダーである米国のPlus社(前 Plus.ai/本社:カリフォルニア州シリコンバレー)との戦略的業務提携を発表した。
ハイテクやAIに精通した起業家や業界人によって2016年に設立されたPlus社は、長距離トラックの自動運転レベル4技術を開発。さらに、大手トラックメーカーやフリート、エコシステムパートナーと協力し、天然ガス搭載の自動運転トラックを含む脱炭素輸送ソリューションの開発を推進している。
また既に、運転手搭乗の自動運転ソリューション「PlusDrive」を提供しており、今年第3四半期には、PlusDriveを搭載したFAW J7 L3トラック(自動運転システムを搭載した最初の車両)の生産も開始する予定だと云う。
グッドイヤーは、この業務提携を通じて、Plus社にコネクテッドタイヤを含む一連のソリューションサービスを提供。Plus社の自動運転レベル4を搭載したトラックトレーラーの輸送効率・安全性の向上や、炭素排出量の低減に貢献していく。
今後両社は、グッドイヤーのコネクテッドタイヤからの情報を、Plus社の自動運転システムを通して、燃費効率化を機械学習するオンラインシステムに取り込み、燃費をさらに向上させる研究を実施。グッドイヤーのインテリジェントタイヤとPlus社の自動運転システムが統合されることにより、悪天候や極端な道路状況における車両のトータル性能の向上も可能になると云う。
[両社コメント]
■グッドイヤー上級副社長 グローバルオペレーション&CTO クリス=ヘルセル氏
「タイヤは、車両のなかで唯一路面に接する部分であり、自動運転のような未来のモビリティソリューションを実現するためには重要な要素です。グッドイヤーは、商品開発とイノベーションにおけるリーダーシップをもって、フリートビジネスの効率化をサポートしており、今回Plus社とともに運輸・輸送業界の未来の可能性に携われることを嬉しく思います」。
■Plus社COO&共同創設者 ショーン=ケリガン氏
「私たちは、私たちが持つ自動運転技術を使って、顧客の皆様により多くの価値を生み出す機会を常に模索しています。Plus社とグッドイヤーの業務提携は、両社の革新的な燃費技術を共有し、これらを活用して自動運転トラックの性能をさらに向上させることができます」。
■Plus:https://www.plus.ai/