富士通は2月18日、国内初となるローカル5G(第5世代移動通信システム)の無線局予備免許を、関東総合通信局から付与された。
これを受け、富士通は、ローカル5Gの電波を発する無線局を神奈川県川崎市の「富士通新川崎テクノロジースクエア」に設置し、ローカル5Gネットワークシステムを検証していく。
また今春には、同拠点内に顧客やパートナー企業とローカル5Gを活用したユースケースを実証する場として、「FUJITSU コラボレーションラボ」を開設する。
さらに、自社の他の事業所や工場およびグループ会社で、順次、ローカル5Gの免許を申請し、製造業をはじめとした様々な業種の顧客業務の革新に向け、ローカル5Gのネットワーク構築および最適な活用を支援。顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に貢献していくとしている。
背景
5Gは、超高速かつ大容量の通信を実現する次世代通信技術で、IoTの普及や自動運転、遠隔診療の実用化などに必要不可欠な技術として期待されている。
ローカル5Gは、この5Gを利用して、地域や産業分野の個別ニーズに基づいて比較的小規模な通信環境を構築するというもので、総務省が、地域活性化を目的に制度化した。
しかしその導入のためには、ネットワークの構築および運用における知見やノウハウが必要とされ、それらの習得など実環境の準備に課題があると云う。
富士通は、ローカル5G向けのソリューション開発などの実績をもとに、顧客とのローカル5Gの技術検証やユースケース検証を進め、最適な活用の促進を目指す。
[ローカル5G免許について]
– 目的:
・多地点カメラとAI技術を活用した映像解析によるセキュリティシステムの運用。
・「FUJITSU コラボレーションラボ」におけるローカル5Gを活用したユースケースの検証。
– 場所:富士通新川崎テクノロジースクエア(所在地:神奈川県川崎市)
– 周波数:28.2GHz~28.3GHz
[問い合わせ先]
富士通コンタクトライン(総合窓口)
電話:0120-933-200
受付時間:9時~17時30分(土日・祝日・指定の休業日を除く)
■(富士通)ローカル5G:https://www.fujitsu.com/jp/innovation/5g/local5g/