今春、日本初の「空飛ぶクルマ」開発プロジェクトで、トヨタグループ15社から3年間・4,250万円の支援を獲得した一般社団法人CARTIVATOR Resource Management(カーティベーター)は11月10日、数学計算ソフトウエア開発の米国MathWorks傘下のマスワークス ジャパンとスポンサー契約を締結した。(坂上 賢治)
先の米国MathWorksは、エンジニアや研究者向けにアルゴリズム開発、データ解析、視覚化、数値計算などための数値解析ソフトウェアを開発する開発会社。
世界中の5,000以上の大学に於いて、様々な技術分野の教育や研究に対して製品の設計・開発を通して貢献しており、製品は、自動車、航空宇宙、通信、エレクトロニクス、産業オートメーションなどのさまざまな業界で研究開発用の基本ツールとして使用されている。
そんな同社は、カーティベーターの『モビリティを通じて次世代の人達に夢を提供する』というミッションに共感し、日本の未来を創る可能性を秘めたCARTIVATORを支援したいとの趣旨で支援を決定した。
上の写真はカーティベーター代表の中村 翼氏
写真中央は、空飛ぶ機械の活用法を10年前から研究してきた徳島大学工学部の三輪昌史准教授。
カーティベーターでは、「我々のミッションに共感頂き、MathWorks Japan様のお力添えのもと、プロジェクトを推進できることを、大変心強く感じております。
本支援により、空飛ぶクルマのモデリング、姿勢制御のシミュレーションにおいて、開発を加速させることができ、我々CARTIVATORにとっては、大きな一歩となります。
今後も、MathWorks Japan様をはじめ、ご支援頂いている皆様の想いを忘れず、空飛ぶクルマ開発に邁進して参りますので、ご支援・ご指導頂けますと幸いです」と語っている。
なお米国MathWorksは、日本市場に於いて1988年以降、サイバネットシステムを販売代理店として開発製品「MATLAB/Simulink」の販売/サポートしてきたのだが、2009年7月1日付けで、独IDS Scheer社で日本法人の社長を務めていた梨澤利隆氏を社長に据え、当初マスワークス合同会社として日本法人を設立。東京の他、名古屋と大阪にも支社を構えている。