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2024年7月2日【ESG】

ファインドの「落とし物クラウド」、日本交通タクシーが導入

坂上 賢治

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find(ファインド)が提供している「落とし物クラウドfind」を、日本交通が本格導入した。より具体的には、今年6月10日から都内タクシーで先行スタート。来たる7月10日から、約8,000台の日本交通タクシーの車内に於ける忘れ物がLINEから問い合わせることができるようになる。

 

もともと日本交通では、傘下のグループ会社を含めたタクシー車両内で、月間約3,000件の忘れ物を取り扱ってきた。そんなタクシー利用者からの忘れ物の問い合わせは、同社のカスタマーサポートデスクや各営業所が電話やメールで受け付けるため、忘れ物の検索・詳細確認に時間が掛かっていた。

 

また、忘れ物の持ち主が見つからない場合は、各営業所内で保管、更に長期化した場合の警察への届出など、同社職員が日々多くの業務を担ってきた。

 

それがfind(ファインド)の「落とし物クラウド」の導入によって、AIによる忘れ物登録や検索などによる関連業務が効率化された。加えて、問合せはLINEを介してできるため、顧客満足度の向上だけなく、忘れ物返却率の向上も見据えられるようになったという。

 

 

そんな「落とし物クラウドfind」は、先の通りLINEを入口に忘れ物検索を行い、素早く正確に、顧客自身が落とし物に関する情報を取得できる点が最も優れた点だという。

 

一方でfindは、今導入を契機に他のタクシー事業社や交通機関へ「落とし物クラウドfind」を提案し、将来的には「どのタクシーで忘れたかわからない。どこで落としたかわからない」といった問い合わせにも積極的に対応していきたいとしている。そのために現在はタクシー配車アプリとの連携も進めていると結んでいる。

 

1.スタッフ向け業務アプリの利用開始日
 :2024年6月3日(月)
2.LINEによるお問い合わせ受付サービスの利用開始日
 :2024年6月10日(月) 東京23区・武蔵野市・三鷹市内のタクシー
 :2024年7月10日(水) 関東・関西地区のグループ会社
3.利用時間
 :全日09:00~22:00 ※21時以降は自動応答による受付のみとなります。
4.対象の忘れ物
 :日本交通グループのタクシー車内で預かった忘れ物
5.利用方法
 :専用のLINEアカウント(ID:@nikko_find)宛てに問い合わせる

 

 

– 導入後の日本交通の業務フロー
 スマートな落とし物対応業務を実現。(下記イメージ図)

 

– 落とし物クラウドfindについて
落とし物クラウドfindは、落とし主の「連絡するだけでも大変」「探したくても見つからない」という悩み・不安を、テクノロジーの力によって解決するサービス。常に最先端の技術を取り入れ様々なサービスと連携することでアップグレードし、利便性向上を図っている。また遺失物管理だけではなく、返却率向上や管理者の業務効率化をはじめ、ユーザーとのコミュニケーションから警察署への連携まで、ワンストップで利用できる仕組みを提供する。

落とし物クラウド findhttps://service.finds.co.jp/

 

 

日本交通 会社概要
社名:日本交通株式会社
代表者:代表取締役社長 若林 泰治
本社所在地:東京都千代田区紀尾井町3-12 紀尾井町ビル
資本金:100,000,000円
事業内容:タクシー・ハイヤーによる一般乗用旅客自動車運送事業、及びマネジメント、自動車整備事業ほか
コーポレートサイト:https://www.nihon-kotsu.co.jp/

 

find 会社概要
社名:株式会社find
代表者:代表取締役CEO 高島 彬
本社所在地:東京都中央区日本橋富沢町9-4 THE E.A.S.T. 日本橋富沢町
資本金:105,514,330円(資本準備金含む)
事業内容: 「落とし物クラウドfind」並びに附随サービスの開発・提供・運営
コーポレートサイト:https://www.finds.co.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。