NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とコンピュータセキュリティの研究、コンサルティング等事業を行うFFRIは、高度な技術を有するセキュリティ人材の育成を目指し、11月28日に新会社を設立することに合意した。
ビジネスを変革、創出するデジタルトランスフォーメーションの拡大により、ICTが社会や人々の生活に不可欠なものとして浸透するにつれ、マルウェアや標的型攻撃などのサイバー攻撃は巧妙かつ高度化。世界で被害が拡大する傾向にある。
そのため多くの企業では、セキュリティリスクへの対策を的確に実施・運用できる人材の確保が課題に。その人材の育成が必要不可欠になりつつある。
このようなニーズに応えるため両社は、NTT ComのCSIRT(※)やセキュリティオペレーションセンター(SOC)の運用・監視、ソリューションのノウハウと、FFRIのサイバーセキュリティに関する研究開発・技術力を活用し、共同で行う研究開発やビジネスを通じた高度セキュリティ人材を育成する会社を設立。
企業のセキュリティ対策に貢献できる人材の輩出に加え、両社のセキュリティサービスやソリューション事業の拡大をサポートしていく。
[会社概要]
<新会社>
– 会社名:株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズ(英名:N.F.Laboratories Inc.)
– 所在地:東京都
– 事業概要:サイバーセキュリティに関する教育・研修の実施、研究開発など
– 資本金:2億円(資本準備金2億円)
– 資本構成:NTT Com 60%、FFRI 40%
– 代表者名:小山覚(NTT Com 情報セキュリティ部長 兼務)
– 従業員数:約20名(営業開始時)
– 設立、営業開始時期:2019年1月設立予定、2019年4月営業開始予定
<NTT Com>
– 商号:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
– 設立:1999年7月1日
– 事業内容:
電気通信事業など(クラウド基盤、データネットワーク、ボイスコミュニケーション、アプリケーション&コンテンツ、ソリューション)
<FFRI>
– 商号:株式会社FFRI
– 設立:2007年7月3日
– 事業内容:コンピュータセキュリティの研究、コンサルティング、コンピュータソフトウェアおよびコンピュータプログラムの企画、開発、販売など
※:CSIRTは、Computer Security Incident Response Teamの略。企業や行政機関などに設置される組織の一種で、コンピュータシステムやネットワークに保安上の問題につながる事象が発生した際に対応する。
■株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズ:https://www.ffri.jp/