イーソルは8月31日、Real-Time Innovations(以下「RTI」)と、マルチコアシステム上で動作する自動車および産業用の高性能でセキュアな組込みアプリケーションの開発を効率化する共同ソリューションの提供で業務提携したと発表した。
今回の業務提携を通じて、イーソルのスケーラブルリアルタイムOSプラットフォームであるeMCOS®でRTI Connext® DDSが利用できるようになった。これにより、Connected CarやIndustry 4.0 など最先端の組込みリアルタイムアプリケーション開発に必要不可欠な分散型ネットワーク機能が、eMCOSと共にすぐ使用可能な商用製品として開発者に提供される。
eMCOSのマルチカーネルアーキテクチャとConnext DDSのデータ中心型のコネクティビティフレームワークの融合により、マルチコアハードウェア上で動作するリアルタイムOSで最小のマルチコアレイテンシが実現される。また、自動運転車や産業用ロボットなどの複雑なマルチコアシステムの開発者に最高水準の効率性とセキュリティを提供するとしている。
■イーソル株式会社 常務取締役 上山 伸幸のコメント
「効率性とセキュリティの面で、組込みシステムが直面している大きな課題に対応するには、独自のソリューションに加えて、オープンな規格を開発、使用して、将来の開発における問題にパートナーと共同で取り組む必要があります。我々は業界および開発者のために今後もeMCOSエコシステムの拡大に取り組んでいきます。」
■RTI リージョナルマネージャー Kelvin Hor(ケルビン・ホル) のコメント
「産業用および自動車市場向けの次世代のアプリケーションを実現するためにイーソルと業務提携できることを嬉しく思っています。オープン規格と高性能なテクノロジーへの両社の取り組みにより、カスタムコード不要の実証済みの低レイテンシソフトウェアを開発者に提供できます。」