埼玉工業大学は4月30日、深谷観光バスと、2021年2月より運行開始した『渋沢栄一 論語の里 循環バス』において、新たに大型の自動運転バスを営業路線に導入したと発表した。
現在放送中のNHK大河ドラマ「青天を衝け」に合わせて、近代日本経済の父といわれる渋沢栄一翁ゆかりの地を訪問する見学者の足として、令年3月29日から令和4年1月10日まで運行される予定だ。
この新型バスは、日野レインボーⅡを改造した、長さ:910cm、幅:244㎝、高さ:307㎝の58[23]人乗り、5.19Lディーゼル車で、AutowareをベースにしたAIソフトで自動運転をおこなう実証実験用車両。複数のライダーやカメラの画像情報をディープラーニング(深層学習)により周囲環境としてAIで認識して、障害物を回避して走行することもできる。
埼玉工業大学は、埼玉県先端産業創造プロジェクトのスマートモビリティ実証補助金の対象に2年連続で採択されており、同車両の開発はミクニライフ&オート(社長:大西 浩樹、本社:埼玉県加須市)の全面的な技術協力により産学官連携で実現している。
深谷観光バスが運行する『渋沢栄一 論語の里 循環バス』として、4月2日から一部の区間で試行的に自動運転を開始し、順次、自動運転走行による走行区間を拡大していく。4月29日からは路線の周回区間部分(渋沢栄一記念館、尾高惇忠生家、旧渋沢邸・中の家、誠之堂等を周回)の中の約8kmを自動走行する。