NTTドコモは、中小製造業とものづくり企業の取引をマッチングさせる「製造業受発注マッチングプラットフォーム」の2021年春の商用化を目指し、そのトライアルサービスを、8月3日(月)から開始する。
また、このトライアルサービスの開始に先立ち、7月27日から、全国の製造業を対象にプラットフォームトライアルサービスの参加企業を募集する。
国内製造業の企業数の 99%を占め、地方を支える中小製造業は、事業所数、従業者数ともに減少傾向にあり、営業力・販売力の強化、コストの削減、財務体質の改善、後継者の育成、事業承継など多くの課題を抱え、中でも「キャッシュフロー安定化のための売上確保」に対する課題意識は、最も高くなっていると云う。
また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う、海外からのサプライチェーン(供給網)の断絶・遅延や、メーカー各社における工場の稼働停止・生産量の減少による取引案件数の低下は著しく、製造業界では取引の活性化が急務に。
しかし、中小製造業の取引は「従来の取引先」「自社所在地周辺のネットワーク」が中心で、ものづくり企業(発注側)の要望に対応できる受注先があるにもかかわらず、受注先を知らないことで受発注の機会損失が生まれていると云う。
「製造業受発注マッチングプラットフォーム」では、受発注企業のマッチングを行い、発注から支払いまで一連の取引をサポート。受注側企業が事前に登録した、自社で製造可能な加工方法・素材・サイズ・保有設備などのデータと、発注側企業の要件を、AIを使ってマッチング。この活用で、受注側となる中小製造業は、自社の強みを活かせる取引を全国から獲得することが可能に。発注側のものづくり企業は、高い技術力を持つ全国の中小製造業の中から、要件に合う適切な企業を見つけ、発注できると云う。
ドコモは、今後、このプラットフォームを通して、中小企業庁などが推進する「中小企業のデジタル化による生産性向上」に貢献し、中小製造業全体の市場活性化による地方創生、社会課題の解決に取り組んでいくとしている。
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5G・IoT ビジネス部 ソーシャルイノベーション推進 産業基盤ソリューション担当
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