NTTドコモ(以下、ドコモ)は6月28日、北米のドローンメーカーであるスカイディオ社(Skydio/※1)の飛行支援ソフトウェア「Skydio 3D Scan(スカイディオ3Dスキャン/※2)」の取り扱いを、同日から開始すると発表した。
なお、同ソリューションは、7月16日(金)、19日(月)に開催される5Gソリューションの展示会「docomo 5G DX MEETUP for business(ドコモ5G DXミートアップ・フォー・ビジネス)」への出展が予定されている。
ドコモは、昨年から技術検証や開発への技術フィードバックを行ってきたスカイディオ社の飛行支援ソフトウェア「スカイディオ3Dスキャン」の取り扱いを、日本初のラウンチ・パートナーとして開始する。
スカイディオ3Dスキャンは、自律かつ自動的に構造物の撮影(3D/2D)ができる飛行支援ソフトウェアで、GPSが取得しづらい環境や複雑な構造物においても、上下6つのカメラが取得したデータを元に、障害物を回避しながらの自動飛行が可能。
構造物の上面、下面、幅など構造物の領域を指定し、構造物との距離や撮影する写真の重なる範囲の比率(ラップ率)といったシンプルな設定で、ドローン自身でカメラの角度や機体の向きを自動調節しながら飛行できるほか、決められたエリアの外には出ないよう設定もできると云う。
また、デジタル空間上に3D仮想モデルを作成する際には、構造物に接近して多くの写真を取得し、現場の状況把握などスピードが求められる状況では、少ない枚数で網羅的な写真を取得するといったことも可能。加えて、「docomo sky(ドコモ・スカイ)」のAI解析機能や3D構築ソフト、ビューワーを利用することで、飛行軌跡と共に詳細な写真の撮影もできるようになると云う。
産業向けドローンは、人的稼働削減のほか、立ち入り困難な場所での活用等で注目されているが、操縦が難しく、正確な飛行技術の習得に一定の期間と訓練が必要なことから、利用に踏み切れない例もあると云う。
ドコモは、シンプルな設定で自動的に撮影でき、GPSが取得しづらい環境など、幅広い環境で使用できるスカイディオ3Dスキャンを通じて、産業用途でのドローン活用を促進。今後もスカイディオ社と共に、社会課題の解決やより豊かな社会の実現を目指すとしている。
※1:ドコモは、100%子会社のNTTドコモ・ベンチャーズを通じてSkydio社へ出資している。
※2:スカイディオ3Dスキャンの利用には、「Skydio 2」および「Skydio Autonomy Enterprise Foundation」が必要。
[問い合わせ先]
NTTドコモ 5G・IoT ビジネス部 ドローンビジネス推進担当
電話:03-5156-2753
■(ドコモ)Skydio 3D Scan:https://youtu.be/EC9VZD0256M
■(ドコモ)docomo 5G DX MEETUP for business:https://5g-dx-meetup.com/