愛知県刈谷市とイーデザイン損害保険(以下「イーデザイン損保」)およびデンソーは6月23日、安心・安全なまちづくりを目指す「刈谷市yuriCargo(ゆりかご)プロジェクト」を2021年7月1日から2021年12月31日にかけて実施すると発表した。
歩行中および自転車乗用中の交通死亡事故の約半数は、自宅から500m以内の身近な道路で発生している。地域住民の安全を守るためには、身近な道路における速度超過や急ブレーキなどの危険運転が多く発生する箇所を特定し、事故が起こる前に対策を講じる未然防止対策が求められている。
このプロジェクトでは、スマートフォンで運転をスコアリングし安全運転意識を高めるアプリケーション「yuriCargo」と、そこから取得する運転に関するビッグデータを活用し、ドライバーの安全運転意識の向上を目指すとともに、刈谷市内の危険運転が発生しやすい箇所の特定、交通事故の未然防止に向けた検討と対策を実施する。
また、安全運転のヒントとなるコンテンツの配信や、刈谷市オリジナルの交通安全啓蒙アイディアの応募企画など、「yuriCargo」を通じた参加者との双方向コミュニケーションの機会を設定し、継続的なプロジェクトへの参加と、地域の交通安全に関するコミュニティー育成を促す仕掛けも進めていく。6月23日から、刈谷市内を運転するドライバーを対象にプロジェクトへの参加者の募集を開始し、1万人の参加を目指す。
刈谷市、イーデザイン損保、デンソーは、このプロジェクトを通じて、地域全体で安全運転への意識を高め、より多くの運転データを収集・活用し、刈谷市の安心・安全なまちづくりを進める。また、行政と連携して「yuriCargo」を活用する初の試みとして効果検証を進め、市民、企業、行政が協働して取り組む交通安全活動のモデルケースとなることを目指していく。
【刈谷市yuriCargoプロジェクト概要】
– 目的
① 市民、企業、行政などの協働による地域に根ざした交通安全意識の向上と交通事故の低減
② ビッグデータ活用による危険運転発生箇所の特定、対策導入と効果検証
③ 交通安全に関心を持ち、交通安全活動に積極的に参加する地域社会の形成
– 実施期間
2021年7月1日~2021年12月31日
– 参加者
刈谷市内を運転する機会があり、スマートフォンを所有している人