デンソーは、スマートフォンで運転をスコアリングするアプリケーション「yuriCargo(ゆりかご/*1)」を開発した。また、企業や自治体においてこのアプリケーションを活用してもらうことで、ドライバーの安全運転に対する意識を高めることを目指す「yuriCargoプロジェクト」を開始する。
yuriCargoは、スマートフォンに内蔵されている加速度センサーやGPSなどの情報から、自動で運転中の急ブレーキ、急ハンドル、急加速、速度超過、スマートフォンの操作などを検出し、運転終了後に運転スコアを算出することで、安全運転意識を高めるアプリケーション。企業や自治体のそれぞれのサービスやアプリケーションに組み込むことができる(*2)。
■yuriCargoの概要
このyuriCargoを、企業や自治体が所有する多様なサービスやアプリケーションで活用してもらうことで、ドライバーの安全運転に対する意識向上を目指す「yuriCargoプロジェクト」は、スコアに基づいた運転指導の実施や、スコアが高いユーザーと地域の飲食店やモビリティサービスの割引と紐づけ、またyuriCargoをベースとしたモビリティ関連業務を効率化するアプリケーションの開発など、アプリで取得したデータを安全な街づくりに活かすこともできると云う。
■yuriCargoプロジェクトで目指すビジョン
デンソーでは、約3万人のマイカー通勤者を中心に、より多くの社員が楽しみながら取り組めるよう、運転スコアのランキングの表示やランキング上位者へのインセンティブ提供などゲーミフィケーション要素を取り入れた、yuriCargoプロジェクトを、7月から社内で開始。ソフトを活用して独自の活動を始める拠点や部署も出てきており、今後もさらなる安全運転の意識向上を目指し、社員が前向きに取り組める仕組みづくりを進めていくと云う。
デンソーは、ユーザーの声に寄り添い、アプリケーションの改良や機能追加を重ねるとともに、多様な事業者と多様なユースケースを実現し、同プロジェクトが街や地域全体に広がることを目指すと共に、コンセプトに共感する仲間とともに、安心で安全なモビリティ社会の実現に貢献していくとしている。
*1:ゆりかごを乗せているような気持ちで、やさしい運転を心掛けてほしいという願いを込めて「yuriCargo」と命名。
*2:企業が開発した製品やサービスを他企業が自社ブランドとして販売できるホワイトラベル版や、カスタマイズに必要なツールがパッケージとなっているソフトウエア開発キットを活用し、企業や自治体が所有するアプリケーションやサービスに組み込むことが可能。
■(デンソー)yuriCargo:https://www.yuricargo.com/