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2023年3月2日【テクノロジー】

ダイハツ、新型1.2L-3気筒エンジンで日本機械学会賞(技術)

坂上 賢治

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エンジン高効率化により、最大熱効率40%とし、CO2の削減に寄与

 

ダイハツ工業は3月2日、高効率低コスト新型1.2L 3気筒エンジン(=WA-VE/WA-VEXエンジン)が一般社団法人日本機械学会より「2022年度日本機械学会賞(技術)」を受賞したと発表した。

 

同賞は、機械工学・工業の発展を奨励する事を目的として1958年に設けられ、毎年優秀な技術功績と技術に贈られているもの。なお同賞のダイハツの受賞は、2020年度に新世代スプリット駆動CVTの開発で受賞して以来、2年振りとなる。

 

受賞概要は、高効率化とともに低コストを両立させるべく最低限の可変機構による高効率でコンパクトなエンジン開発にある。

 

 

主には、吸気バルブとバルブシートの開口部が最大になる形状とした高タンブルストレートポート(図1参照)の採用により、高速燃焼と耐ノック性を高め、燃焼室のコンパクト化を実現した。

 

また噴射した燃料を吸気気流に乗せてポート喉元に導入する形状としたデュアルポート&低ペネトレーション噴霧(図2参照)。

 

 

更にシリンダブロックに常時流水する第一通路とサーモスタットで流水切り替え出来る第二通路を内蔵した独自構造の2系統冷却(図3参照)により未燃損失の低減などが可能になった。

 

 

これらの施策により、エンジン車及びハイブリッド車のどちらに於いても高効率(ハイブリッド用は最大熱効率40パーセント)を実現。CO2の削減に寄与した。

 

受賞業績名
高効率低コスト新型1.2 L3気筒エンジン

 

受賞者
奥平 総一郎(オクダイラ ソウイチロウ)
頼實 浩一(ヨリザネ コウイチ)
堀川 英知(ホリカワ ヒデトモ)
武富 慎矢(タケドミ シンヤ)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。