セントラル警備保障(以下「CSP」)は6月8日、Liberawareと、小型ドローンを活用した設備点検・監視巡回サービスを協業で開始すると発表した。
両社は、人が行っているルーティンワークをドローンで代替、点検・監視作業の省力化・省人化、安全性向上を提供する。
具体的には、GPSの届かない屋内における狭所や高所、暗所など危険性の高い、および作業時に足場などが必要となる設備点検において、世界でも指折りの産業用の狭小空間特化型純国産ドローンによる撮影画像を提供することにより、安全性や生産性向上に寄与するサービスを推進する。
操縦型小型ドローンによる点検箇所の撮影や空間計測サービスを行うほか、今後、決められた時間に決められたルートを巡回飛行し、設備点検や監視業務を自動で実施できる自動巡回型ドローンサービスの開発、提供を予定。また、オプションで動画データを解析・編集し、複数の動画をつなぎ合わせて3D化や点群化、オルソ画像化も実施する。
なお、サービスを提供するエリアは、天井裏、地下ピット、煙突内部、配管タンク内部、ボイラー内部などのインフラ・プラント点検や、データセンター監視、施工進捗管理、計器監視、物流倉庫内の棚卸などを想定している。
■各社の役割
・CSP
設備点検用ドローンの運営を全面的に請け負い、自社のドローンパイロットを育成し保有する。今後、自動巡回型ドローンを活用した警備用巡回ドローンを共同開発し、自社警備先の巡回警備の自動化を推進するとともに、警備用巡回ドローンのレンタルサービスの開始とLiberaware社への資本参加を予定している。
・Liberaware
屋内専用ドローンに特化したメーカーとして狭小空間特化型純国産ドローン「IBIS」を開発、既に製鉄会社や電力会社、石油化学コンビナート等の大型プラント設備を保有する企業を中心に、煙突内、配管内、ボイラー内などの点検を実施している。
■狭小空間特化型ドローン「IBIS」について
・操縦型IBIS
サイズ:191×179×54mm(プロペラガード込み)
重量:185g(バッテリ込み)
主要装備:LED 照明、防塵モーター、超高感度カメラ 他
機能・特徴:狭小空間で低速で安定飛行することによる鮮明な画像を取得
・自動巡回型IBIS
サイズ:450×200×120mm(プロペラガード込み)
重量:開発中
主要装備:自動充電装置、LED照明、超高感度カメラ、管制システム 他
機能・特徴:自動航行、衝突回避、リアルタイム映像伝送、遠隔操作