ネクスティ エレクトロニクスは5月12日、Acerta Analytics Solutions,Inc.(以下「Acerta」)と、コネクティッドカーの安全性、効率化に貢献するため、自動車、物流車両、二輪車両、AGV等からのアップロードデータによる解析ソリューションサービス提供を目的として、業務提携に合意したと発表した。
ネクスティ エレクトロニクスは、豊田通商グループのエレクトロニクス事業の中核企業。カーエレクトロニクスの分野で培った自動運転技術、つながる技術や最先端技術を、産業機器、農業機器など周辺産業に転用している。
業務提携の目的・背景
5Gをはじめ、モバイルネットワークが高速・大容量化し、ビッグデータ、AI技術が加速する中、様々な車両がネットワークにつながることで、多くの新しいサービスが生まれることが期待されている。その中でも、コネクティッドカーの増加とともに重要視されるのが、車両から取得できるデータを解析した「リモート故障診断」や、ビッグデータを用いた「故障予知」など、運転者にとって安心、安全、快適・便利なコネクティッドサービスである。
今回の業務提携で、ネクスティ エレクトロニクスの車両データプラットフォームとAcertaのAI/機械学習による車両データ分析プラットフォームを連携させることにより、車両部品の故障や劣化を診断・予測し、車両状態やメンテナンス時期を通知することが可能になる。
ネクスティ エレクトロニクスは、長年培ったコネクティッド技術を活用し、データインプットのためのデバイスからアウトプットデータまで、フリートマネージメントサービスを一括で提供している。またAcertaは、大手Tier1出身者や車載領域の大学研究員が多く在籍し、車両データ分析に関する高い専門知識を保有。人工知能(AI)を活用して、自動車部品に対する高度な車両状態監視ソリューションを提供する。
カーエレトロニクス領域に強みを持つネクスティ エレクトロニクスと、車両に関する広い知見を持つAcertaの提携により、自動車のみならず、あらゆる車両に特化したデータドリブンビジネスをサポートしていく。また、今後は開発・製造時のデータと走行時のデータを掛け合わせて解析することで、路上走行時のみならず、車両部品の開発、製造まで含めた、一連のデータ解析サービスを提供する。