ブレインパッドは7月28日、日産自動車の研究開発部門に所属する全従業員を対象に、データ活用人材の育成プログラム(イーラーニング)を提供したことを発表した。
日本の自動車産業は、コロナ禍以降の経済回復の牽引役として存在感を増す中で「100年に一度の変革期」にあるとも言われ、自動化、コネクテッド、シェアリングなどをキーワードに、先進技術を用いた新たな製品・サービスの開発競争が加速している。
これらのキーワードと共に急速な技術変革が進む自動車産業にとって、その礎となるデータを分析・活用して付加価値に変える人材は不可欠であり、日産自動車は、研究開発部門に所属する全従業員のデータサイエンススキルを向上し、研究開発における効率性の向上や、技術開発のさらなる高度化と開発現場での実践力を進化させるための取り組みを、ブレインパッドとともに開始した。
ブレインパッドは、品質の高いプログラムを研究開発部門の全従業員に漏れなく届けるため、自動車産業の研究開発で必要となる学習項目の追加や、実業務での利用がイメージしやすい事例やデータを用いるなど、日産自動車専用にカスタマイズしたイーラーニングカリキュラムを開発。このカリキュラムは、ブレインパッドが創業来さまざまな業種に提供してきたデータ活用ノウハウと自社内で実施してきた人材育成プログラムに、日産自動車の研究開発部門の知見を取り入れた実践的な内容としている。
日産自動車は、このプログラムによる人材育成を通じて、自動運転など新しい製品・サービスの開発競争が加速する自動車産業に求められるデータサイエンススキルを向上させ、研究開発における競争力を高めていくという。