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2023年9月6日【テクノロジー】

BMW、次世代自動運転プラットフォームでAWSを採用

坂上 賢治

Amazon.com, Inc.傘下のAmazon Web Services, Inc.(AWS)は(9月5日・米国シアトル)、BMWグループが自動運転プラットフォームの実現に向け、AWSを推奨クラウドプロバイダーに選定されたことを発表した。( 坂上 賢治 )

 

BMWグループは、AWSを活用して次世代の先進運転支援システム(ADAS)を開発し、2025年に販売予定の次世代車両「Vision Neue Klasse(ヴィジョン・ノイエ・クラッセ) 」の新機能の革新を推進する。

 

 

クラウドベースの新システムは、AWS上でBMWの既存のクラウドデータハブを利用し、AWSのコンピューティング、生成系 AI、IoT、機械学習、ストレージなどを活用して、高度に自動化されたBMW車両の提供を加速させる。

 

ADASは早期警告システムのほか、自動車の運転をより安全かつ快適にするための機能により、今日のドライバーを支援している。こうしたシステムは高度なソフトウェアや車載センサーを使用して、ドライバーに警告を出し、自動ブレーキやステアリング機能で走行中の車両性能を向上させるよう設計されている。

 

そこでAWSで次世代のADASプラットフォームを開発することで、BMWグループのエンジニアは、顧客の要望により迅速に応えられるようになるだけでなく、ドライビングエクスペリエンスを向上させる新たな機能を提供できるようになるという。

 

 

またクラウド技術がもたらす効率性により、BMWはノイエ・クラッセ の機能を改善し続け、ドライバーは走行中のエクスペリエンスにより集中することができるとした。

 

一方ででAWSのサービスは、こうした新しいスケーラブルな自動運転プラットフォームの実現を支援し、開発ライフサイクルを加速させ、その範囲をBMWモデル全体に拡大させる。

 

例えば、プラットフォームは Amazon Simple Storage Service( Amazon S3 )で何百万マイル分にもおよぶリアルタイムのドライビングデータの処理やカタログ化を行い、保存のために必要なフレームワークを提供する。

 

たこれに対してエンジニアやデータサイエンティストは、クラウドやエッジで機械学習モデルの構築、トレーニング、デプロイを行うAWSのAmazon SageMakerを活用して、関連するドライビングシーンを検索、特定、視覚化し、モデルの開発、トレーニングを行うことができるようになる。

 

 

最後にAWSの自動車・製造担当ゼネラルマネージャーであるWendy Bauer氏は、「自動運転は利便性を高めるためだけでなく、運転支援技術を提供することでケガを防止して人の命を救うことを目指しています。

 

BMWグループがこうしたシステムを世界的な規模で導入していくには、学習やイノベーションに加えて、膨大な量のデータ処理・分析ができ、自動車メーカーがより安全で信頼性の高い自動運転やADASのシステムを開発できるアプローチが求められます。

 

BMWグループはAWSやQualcomm Technologies と協力することにより、安全で高品質かつ高性能な、そして高度な自動運転機能をお客様に提供するというビジョンを実現するために必要なツールを手に入れることができます」と説明している。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。