中国全域を網羅するAI企業、百度(Baidu, Inc.)の自動運転タクシーサービス「Apollo Go」は3月8日(中国・北京発)、武漢の一部の地域で年中無休の自動運転サービスを提供を開始。これにより同社は、中国初の24時間365日体制のロボタクシーサービスを提供する初のプロバイダーとなった。
ちなみにロボタクシーサービスの24時間運用体制拡大は、Apollo Go自らににとっても重要なマイルストーンであるとしており、今後も、より幅広いニーズに応えると共に、潜在ユーザーに対してノンストップの自動運転サービスを提供し続けたいと述べている。
また今回のサービス提供時間の大幅延長により、夜間の移動ニーズにも適切に対応できるようになり、より安心かつ便利なサービスへと成長した。しかし百度にとってサービスの年中無休体制は、自社が果たすべき運用上のマイルストーン上の、たったひとつに過ぎないと謳っている。
そもそも同社のApollo Goは、2023年8月に武漢で無人空港送迎サービスで空港往復の自動運転を提供。都市部の道路と高速道路をシームレスに接続する中国のパイオニアとしての地位を確立した。
更に2024年2月23日には、北京大興空港までの高速道路でのロボットタクシーの試験運用を承認されたのを期に、 Apollo Goによる北京でのロボットタクシーサービスを発表。
同年2月27日、北京大興空港までの高速道路でのロボタクシーの試験運用が承認されて、北京は空港ロボタクシー サービスを開始する世界初の首都となった。
併せて同月、武漢の揚子江長江橋と武漢白沙州橋を越える北岸と南岸の両方を渡る完全無人サービスも開始。困難な地理的状況をナビゲートできる技術水準も証明。都市部の道路と高速道路をシームレスに接続する中国のパイオニアとしての地位を確立した。
そうしたなか武漢という街は中国に於いて、インテリジェント交通の導入面で世界をリードする都市のひとつだという。2023年末までに市内で自動運転車が走行した総テスト走行距離は3,378.73キロメートルを超え、約3,000平方キロメートルの面積と770万人以上の人口をカバー。Apollo Goは現在、武漢で合計300台の完全自動運転車を管理・運行している。
現在Apollo Goは、 2024年1月時点で累計500万回以上の乗車を提供。目下、中国の10以上の都市でロボタクシーサービスを提供し、北京、武漢、深セン、重慶などの都市で完全無人ロボタクシーサービスを提供する最初の企業となった。
加えて今回、国際女性デーを記念し、Apollo Goはインテリジェントな車内音声と組み合わせた深夜の時間帯 (23:00 から翌朝 6:00) で女性ユーザーを対象に、優先サービスを最大2件まで注文する特別キャンペーンも導入した。このApollo Goが掲げる自社ユーザー第一とする運営理念は、顧客からの高い信頼を獲得。アプリ上では97.12%という評価を獲得していると結んでいる。