自動車技術会のエレクトロニクス部門委員会は、11月22日にデンソー 東京支社で、公開委員会「Cars that think and communicate Part III 自動運転のためのセンシング技術 – センシングから情報活用まで -」を開催。参加者を募集する。
高度運転支援技術が実用化され、SAEレベル3/4に相当する自動運転技術が近い将来に実現されつつある現在、 国内外において、様々な実証実験が計画・実施され、開発が進んでいる。
中でもドライバーの目や耳にあたるセンシング技術、またそこから得られた情報を活用する為の車載ネットワーク技術は重要な機能を担っている。
今回、自動車技術会のエレクトロニクス部門委員会では、一昨年の深層学習、昨年の音声認識技術に関する公開委員会に続き、センシングと情報活用というテーマの中から、イメージセンサー開発の最先端から、マイクロ波レーダーの生体検出への応用、また得られた情報の活用に注目した車載ネットワークについてという3部構成の講演を行う。
[公開委員会の概要]
– 日時:2018年11月22日(木)13:00~17:40
– 会場:デンソー 東京支社(中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー15階)
– 交通:地下鉄 銀座線・東西線・浅草線 日本橋駅直結、JR東京駅 八重洲北口 徒歩6分
*入場方法は参加者に別途連絡。
– 企画:エレクトロニクス部門委員会
– 定員:20名(除く企画委員会委員)
– 参加費:無料
– 参加申込/申込締切日:
2018年11月16日(金)*先着順(定員となり次第、締切)
申し込みページ:https://tech.jsae.or.jp/opencom/Entry.aspx?id=0059
[プログラム]
○13:00 ~ 13:10
委員長挨拶:福田敏男 氏(名城大学)
○13:10 ~ 14:30
セミナー「自動運転の安全を高めるイメージセンサー ~Safety Cocoon~」
講師:広田功 氏(ソニーセミコンダクタソリューションズ 車載事業部 車載ビジネス部 上級主任研究員 / ※1)
要旨:自動運転の安全性を高めるためには、「人の目を超える」イメージセンサーステムが必要である。360°全方位をカメラで認識することで、あらゆるシーンで安全性を高めることができる。これを実現するソニー車載イメージセ ンサのコンセプト「Safety Cocoon」を「人と車とイメージセンサー」の視認性を対比しながら説明する。
(休憩)
○14:40 ~ 16:00
セミナー「非接触生体計測を用いたうつ病、感染症、覚醒度モニター」
講師:松井岳巳 氏(首都大学東京 システムデザイン学部 教授 / ※2)
要旨:(調整中)
(休憩)
○16:10:-17:30
セミナー「自動運転、コネクテッドカーを支える将来要素技術開発 -Beyond 5Gを目指すNICT国プロの紹介」
講師:石原秀昭 氏(デンソー モビリティシステム統括部 モビリティシステム戦略室 / ※3)
要旨:昨今、自動運転、コネクテッドカーの話題が花盛りである。これらの将来の応用を想定した場合、車載センサーや車載コンピュータと社会インフラ網とを大容量情報通信で結ぶ必要がある。そこで、その主要技術として、光通信と電気通信が融合した車載LAN技術、Beyond 5G無線技術について、そのイノベーションの牽引役と考えられる半導体デバイスの技術革新を中心に将来を展望する。
○17:30 ~ 17:40
閉会挨拶
※1:1985年ソニー入社後、CCD/CMOSイメージセンサー商品開発に33年間従事。CCDイメージセンサー時代は、放送業務用、カムコーダー用、デジカメ用CCDの商品化を担当。CMOSイメージセンサー時代は、センサ、信号処理、特殊光学、測距など応用開発に従事。現在は、測距技術を生かして車載センサーの先行開発と技術戦略を担当。
※2:防衛医科大学校を経て、2005年より現職。「新たな感染症に備える新検疫システムの開発」「心拍数変動指標(Heart rate variability)を使ったストレス・覚醒度の非接触型測定」「高齢者介護の負担軽減を目的とした非接触バイタルサインモニタリングシステム」を主に研究テーマとしている。日本精神神経学会、日本生体医工学会、日本人間工学会に所属。
※3:1982年名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程修了。同年日本電装(現在のデンソー)入社。オリジナル32ビットマイクロプロセッサ、車載通信IP、アナログIP、EMC技術、システムLSI設計技術を開発し、トヨタをはじめ国内外のクルマに数多く適用して自動車のエレクトロニクス化の伸展を支えた。
[問い合わせ先]
自動車技術会 技術交流課 為田
メール: tech@jsae.or.jp
電話: 03-3262-8235