オートバックスセブングループは8月1日、人型AIアシスタントを起用した店舗接客実証を開始した。
より具体的には、傘下のオートバックスデジタルイニシアチブ(ABDI)とバーチャルヒューマンエージェント開発のクーガー(クーガー)、DXコンサルタントのRidgelinez(リッジラインズ)が、オートバックスセブングループのデジタルラボ(サービス・ソリューションの体験拠点)に於いて、クーガーが提供する人型AIアシスタント「レイチェル」による接客サービスのトライアルを開始した。
このトライアルでは、「レイチェル」による接客を通じて、人手不足が深刻化する小売業界で、複雑化するお客様のニーズに寄り添った購買体験が提供できるを確認。実証成功に伴う店舗スタッフの負荷軽減を目指す。
オートバックスセブングループ、デジタルラボ
カー用品を扱うオートバックスでは、商品と車種の適合確認やPIT(ピット)での取り付けなどが必要となり、購買プロセスが多く複雑なため、店舗スタッフに高度な専門知識が求められる。
深刻化する労働力不足のなか、急速に進化し、新たなニーズが次々と生まれる自動車とその関連商品の販売に於いて、カスタマーエクスペリエンスを向上させるためには、テクノロジーの活用が不可欠となる。
そこでABDIでは人による接客と同じような体験で、お客様がストレスなく求める商品にたどり着けるよう、テクノロジーを活用した接客を検討している。
今回のトライアルで活用する「レイチェル」は、音声、表情、しぐさなど、状況に応じた人間らしいコミュニケーションを行うことで、商品やサービスに対する顧客理解を深めることができるとして期待を寄せている。
レイチェルの接客画面
トライアルの概要は以下の通り
「レイチェル」を使用した接客により、複雑な商品選びや、手続きの説明を顧客が直感的に理解できるかを検証する。
実施期間:2024年8月1日~9月30日
実施場所:
オートバックス デジタルラボ
東京都江東区豊洲五丁目6番52号 NBF豊洲キャナルフロント2F
実施内容:
デジタルラボに来訪した顧客に、タブレットを用いて「レイチェル」による接客を体感・体験して貰える模擬環境を提供。具体的な内容は以下の通り。
・車種、購入履歴、在庫状況、価格、商品の特徴などを基に、お客様に適切な商品を推奨することによる選択のサポート。
・車種適合やPIT予約、エンジンオイル交換などの定期的な付随作業を含む必要なプロセスへのスムーズな誘導。
各社の役割:
ABDIは、オートバックスセブングループにおいて従来よりAIを活用した店舗のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めており、その一環として「レイチェル」の活用を検討。当該トライアルでは、デジタルラボの運営と評価を行う。
クーガーは、人型AIアシスタント「レイチェル」の提供を行い、Ridgelinezは、トライアルの企画と実施支援を行うと共に、本トライアルの目的達成に対する評価と、その後の本格展開に於ける投資対効果の実証を行う。
小売業界が抱える課題を踏まえた、オートバックスセブングループの課題仮説の立案、および「レイチェル」を活用した新しい店舗のあり方を提案する。 そのためにトライアルにより検証を行い、3社は今後オートバックス各店舗への導入に向けた検討を模索していく。
各種問い合わせは以下の通り
株式会社オートバックスデジタルイニシアチブ(自動車産業のDX技術支援)
https://abdi.co.jp/pages/contact.html
クーガー株式会社(バーチャルヒューマンエージェント開発)
https://couger.co.jp/contact.html
Ridgelinez株式会社(IoTコンサルティング)
https://www.ridgelinez.com/contact/form/service/