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2024年8月1日【ESG】

オートバックス、人型AIアシスタントの店舗接客実証を開始

坂上 賢治

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オートバックスセブングループは8月1日、人型AIアシスタントを起用した店舗接客実証を開始した。

 

より具体的には、傘下のオートバックスデジタルイニシアチブ(ABDI)とバーチャルヒューマンエージェント開発のクーガー(クーガー)、DXコンサルタントのRidgelinez(リッジラインズ)が、オートバックスセブングループのデジタルラボ(サービス・ソリューションの体験拠点)に於いて、クーガーが提供する人型AIアシスタント「レイチェル」による接客サービスのトライアルを開始した。

 

このトライアルでは、「レイチェル」による接客を通じて、人手不足が深刻化する小売業界で、複雑化するお客様のニーズに寄り添った購買体験が提供できるを確認。実証成功に伴う店舗スタッフの負荷軽減を目指す。

オートバックスセブングループ、デジタルラボ

カー用品を扱うオートバックスでは、商品と車種の適合確認やPIT(ピット)での取り付けなどが必要となり、購買プロセスが多く複雑なため、店舗スタッフに高度な専門知識が求められる。

 

深刻化する労働力不足のなか、急速に進化し、新たなニーズが次々と生まれる自動車とその関連商品の販売に於いて、カスタマーエクスペリエンスを向上させるためには、テクノロジーの活用が不可欠となる。

そこでABDIでは人による接客と同じような体験で、お客様がストレスなく求める商品にたどり着けるよう、テクノロジーを活用した接客を検討している。

 

今回のトライアルで活用する「レイチェル」は、音声、表情、しぐさなど、状況に応じた人間らしいコミュニケーションを行うことで、商品やサービスに対する顧客理解を深めることができるとして期待を寄せている。

 

レイチェルの接客画面

 

トライアルの概要は以下の通り

 

「レイチェル」を使用した接客により、複雑な商品選びや、手続きの説明を顧客が直感的に理解できるかを検証する。
実施期間:2024年8月1日~9月30日
実施場所
オートバックス デジタルラボ
東京都江東区豊洲五丁目6番52号 NBF豊洲キャナルフロント2F
実施内容
デジタルラボに来訪した顧客に、タブレットを用いて「レイチェル」による接客を体感・体験して貰える模擬環境を提供。具体的な内容は以下の通り。
・車種、購入履歴、在庫状況、価格、商品の特徴などを基に、お客様に適切な商品を推奨することによる選択のサポート。
・車種適合やPIT予約、エンジンオイル交換などの定期的な付随作業を含む必要なプロセスへのスムーズな誘導。
各社の役割
ABDIは、オートバックスセブングループにおいて従来よりAIを活用した店舗のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めており、その一環として「レイチェル」の活用を検討。当該トライアルでは、デジタルラボの運営と評価を行う。

 

クーガーは、人型AIアシスタント「レイチェル」の提供を行い、Ridgelinezは、トライアルの企画と実施支援を行うと共に、本トライアルの目的達成に対する評価と、その後の本格展開に於ける投資対効果の実証を行う。

 

小売業界が抱える課題を踏まえた、オートバックスセブングループの課題仮説の立案、および「レイチェル」を活用した新しい店舗のあり方を提案する。 そのためにトライアルにより検証を行い、3社は今後オートバックス各店舗への導入に向けた検討を模索していく。

 

各種問い合わせは以下の通り

 

株式会社オートバックスデジタルイニシアチブ(自動車産業のDX技術支援) 
https://abdi.co.jp/pages/contact.html

 

クーガー株式会社(バーチャルヒューマンエージェント開発) 
https://couger.co.jp/contact.html

 

Ridgelinez株式会社(IoTコンサルティング) 
https://www.ridgelinez.com/contact/form/service/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。