アイシンは2月5日、内閣府が公募する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第 3 期課題「先進的量子技術基盤の社会課題への応用促進」のサブ課題「量子センシング」の研究開発テーマ「超高速通信・モビリティ等を支える時空間ビジネス基盤の構築」に応募して採択されたことを明らかにした。
今回採択されたアイシンが関わる提案研究題目は、福岡大学の大前宣昭准教授を研究開発責任者とする「光格子時計精度の周波数信号の光ファイバー配信インフラストラクチャ技術」で、同社は、この共同研究機関として参画する。
光格子時計とは、18桁精度を実現する従来よりも格段に精度の高い原子時計。アイシンは、この光格子時計に基づく超高精度な周波数情報を、同社の先端研究拠点であるIMRA AMERICA,INC.が保有するレーザー技術を応用した「高安定光コム生成技術」を生かし、光ファイバー網を用いた超高精度周波数信号の配信技術確立に貢献していく。
この研究の進展によってアイシンは、GPSに依存しない超高速通信や正確な位置測定を必要とするモビリティへの社会実装を目指していく構え。
アイシンでは、「これからも、環境や社会をより良いものにする技術開発を促進し、経営理念である〝移動に感動を、未来に笑顔を〟社是として掲げて研究開発へ邁進していきます」と話している。
福岡大学からのプレスリリースは右記リンクを参照されたい:https://www.fukuoka-u.ac.jp/press/23/12/27134632.html