アイシンは10月3日、スライドドアの利点である乗降性の良さと車両そのもののデザイン性を両立する新しいドアシステム「リンク式パワードアシステム」を新開発したと発表。開発品はトヨタ自動車の新型「センチュリー」に搭載され、9月6日開催の同車のワールドプレミアで初披露された。
「リンク式パワードアシステム」は、従来、車体側面のレール上をドアヒンジを移動させるために車体側面に配置する必要があったスライドドアレールを、回転アームなどの保持・開閉駆動を行う構造部品を用いることで不要とした、新しいドアシステム。
狭い場所でのドアの開閉やスムーズな乗降に加えて、シーンに応じては広い開口部が乗員の「美しい乗降所作」を実現するほか、車体にレールを配する必要がないことから、形状による搭載車両の制約や車両デザインの自由度の拡大にまで貢献すると云う。
新型センチュリーのワールドプレミア動画(YouTube)では、新開発のスライドドアが開く様子を18:48辺りから見ることができる。
アイシンでは、2001年に世界で初めて”パワースライドドアシステム”を量産するなど、長年培ってきた技術やノウハウを活かし、時代やユーザーのニーズに応えるシステム製品を開発。これからも、様々なクルマの在り方やユーザーの思いを形にし、経営理念である「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」を実現するシステム製品の提案を続けていくとしている。