連続式熱処理炉での評価イメージ
アイシンは6月24日、東邦ガスと、アイシン保有の工業炉バーナを対象とした水素燃焼技術に関する共同実証実験を開始したと発表した。
この取組みにおいて、アイシンと東邦ガスは、2050年の脱炭素社会の実現を見据え、燃焼時に二酸化炭素を排出しない水素の工業炉バーナにおける燃焼技術の知見を得ていく。アイシンは水素燃焼による製品への影響評価を、東邦ガスはバーナの設計・評価を主に担当し、2026年3月までにアイシン保有の工業炉バーナにおける実用化を目指す。
【実証実験概要】
1.連続式熱処理炉における間接加熱式バーナ(アイシン城山工場)
自動車部品の加熱・冷却等の熱処理工程を連続して行う連続式熱処理炉において、水素を燃料とする間接加熱式バーナ(シングルエンド型ラジアントチューブバーナ)を用いて、炉の昇温性能や製品の熱処理具合等の評価を行う(2021年5月開始済み)。
2.アルミ溶解・保持炉における直接加熱式バーナ(アイシン西尾工場)
アルミ溶解・保持炉において、水素を燃料とする直接加熱式バーナを用いて、まずは小規模な試験炉を運転し、水素燃焼に関する基本的な特性を把握。その後、大規模な生産炉にスケールアップし、アルミニウムの溶解能力等の評価を行う(2021年10月開始予定)。
アルミ溶解・保持炉での評価イメージ