アイシンと北海道大学は2月17日、バイオマスやCO2の資源化を目的とした触媒研究を包括的に行う産業創出講座「アイシン北大R&Dラボ」を北海道大学 触媒科学研究所内に開設したと発表した。
北海道大学の学術的知見と、アイシンの環境技術を融合し研究を進めることで、社会のカーボンニュートラル実現に貢献していきたいとしている。
産業創出講座は、北海道大学が企業等と共同研究を実施、新産業の創出と事業化を目的とした制度。今回設立された「アイシン北大R&Dラボ」では、カーボンニュートラル社会の実現に向け、バイオマスやCO2を有用資源として創製。具体的には、計算化学を駆使することにより、高い選択性で分子変換可能な新規の触媒開発及び触媒反応の創出を行うことで、バイオマスやCO2の高効率な資源化を目指していくと云う。
<アイシン北大R&Dラボの概要>
– 正式名称:アイシン北大R&Dラボ
– 目的:バイオマスやCO2の資源化を目的とした触媒研究。
– 期間:2023年1月1日から2025年3月31日まで
– 所在地:北海道大学 触媒科学研究所
– 研究統括:福岡 淳 教授(北海道大学触媒科学研究所)
アイシンでは、生産に於けるカーボンニュートラルの2035年の達成、さらに2040年のゼロエミッション工場実現を目標に、現在、「動力源・熱源・無駄レス」、「クリーンエネルギー」、「廃棄物ゼロを目指した資源循環」の3つを軸とした取り組みを推進。
経営理念に掲げる「”移動”に感動を、未来に笑顔を。」を軸に、クルマによる移動だけではなく、人の心をも動かすようなあらゆる移動体験により、世界に感動を届け、笑顔になってもらうことに挑戦していきたいとしている。