ZMP製CarriRo® Tractor 25T
AiROは、成田国際空港の制限区域内において、本年11月10日~12日の3日間、自動走行貨物牽引車による旅客手荷物や貨物の輸送を想定した実証実験(以下、「本実証実験」)を実施することを発表した。AiROは、丸紅(本社:東京都中央区、代表取締役社長:柿木真澄)とZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口恒)の合弁会社である。
実証実験では、貨物牽引車が成田国際空港第2ターミナル本館からサテライトおよび駐機場までの区間を、運搬用コンテナ4台を牽引して往復する。複数のセンサーで自己位置や周囲の状況を認識しながら、事前に取得した高精度走行マップに沿って自動走行する。AiROは、日本航空の協力のもと、実証実験を通じて、自動運転技術および無人運転を想定した遠隔監視システムの検証を行う。
AiROは、国土交通省が推進する「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験」の取り組みのもと、2019年より3度、ミニバンやバスを用いて空港制限区域内における自動走行の実証実験を行ってきたが、本実証実験では新たに開発した「ZMP製CarriRo® Tractor 25T」を使い、初めて貨物牽引車の自動走行を行う。
生産年齢人口の減少に伴い、空港における労働力不足が進んでいる。貨物牽引車による旅客手荷物や貨物の輸送は運行頻度が高く、作業員を長時間拘束することからグランドハンドリング業務のなかでも省人化効果の高い業務だ。AiROは、将来の航空需要の回復を見据え、効率的な空港オペレーションの実現に向けた技術検証と課題抽出を進めていくようだ。
本実証実験で走行するルート
<本実証実験概要>
実証期間:2020年11月10日~12日
実証場所:成田国際空港 制限区域内
使用車両:ZMP製CarriRo® Tractor 25T(キャリロトラクター)
実施内容:旅客手荷物等の輸送を想定し、第2ターミナル本館とサテライトおよび駐機場間ルートを走行