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産業用UAVの受託開発を手がけるスタートアップA.L.I. Technologiesは12月8日、物流事業におけるドローンの利活用を検討しているSBSホールディングスとともに、SBSHDの子会社であるSBSロジコム横浜幸浦支店にて、物流ドローンの実証実験を実施し、その様子を公開した。
【実証実験の目的】
UAV(ドローンを含む無人航空機)物流において電波干渉を受けることなく、安全な飛行ができる機体とソフトウェアシステムを証明すること。
【実験要領】
・横浜市の複雑な電波環境の下、約2kgのダミー荷物を搭載したA.L.Iのスタンダード機『A.L.I.Number-One』を用いた自動での配送飛行。
・ボタン一つでの自律飛行。
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※ダミー荷物を積むA.L.I.製スタンダード機『A.L.I.Number-One』 ※ハードウェアは今後、ドローンを専門とするパートナー企業への製造委託によって品質管理を担保する
SBSロジコムが運営する、スポット貨物と空き車両のマッチングを行うプラットフォーム「iGOQ(イゴーク)」チームの協力の下、複雑な電波環境と海風の強い中での約100mを5往復の実験が完了した。これまでは主として山間部や森林など自然環境の中で試験を行ってきたが、今回の試験を通して、複雑な電波環境下でも安全に自律飛行が出来ることが実証できた。
A.L.Iでは今後、商用利用を含む社会実装を目指し、物流業界へラストワンマイルのサービスが低価格で提供できるよう、更なる開発を進めていくとしている。