自動車部品サプライヤーのヴァレオが主催するグローバルな発明コンテスト、第5回「ヴァレオ・イノベーション・チャレンジ2018」で、10月11日にパリで開催される最終プレゼンテーションに臨むファイナリスト9チームが発表された。
このファイナリストに、日本から参加した早稲田大学のチームが、「自動運転からマニュアル運転モードへ切り替えが必要な場合を検知し、移行時にドライバーをサポートするシステムのプロジェクト」で、選出された。
第5回のファイナリストは、9か国から、以下の9チームが選ばれた。
– ケンブリッジ・ジャッジ・ビジネススクール・チーム(英国):
斬新な水素エンジンシステムのプロジェクト
– ストラスモア・エナジー・リサーチ・センター・チーム(ケニア):
ソーラーエネルギーを活用した電動交通プロジェクト
– リエージュ大学・チーム(ベルギー):
糖尿病のドライバーの血糖値を継続的にモニターし、事故を防止するプロジェクト
– 早稲田大学・チーム(日本):
自動運転からマニュアル運転モードへ切り替えが必要な場合を検知し、移行時にドライバーをサポートするシステムのプロジェクト
– トロント大学・チーム(カナダ):
自動運転車の開発に必要となるデータベースを補完するプロジェクト
– コロンビア大学・チーム(米国):
駐車時に子供が一人で車内に残されていると警告し、熱中症を防止するシステム
– パリ国立高等鉱業学校・チーム(フランス):
自動車同士を通信ネットワークで結び、交通状況の情報をリアルタイムで共有するシステムのプロジェクト
– 同済大学・チーム(中国):
カーシェアリングのプロジェクト
– クンミン大学(韓国):
近くにいる車両の走行ルートを予測するプロジェクト
これらの9チームは、最終選考が行われる10月11日までに、「車両の電動化」、「自動運転」、「デジタルモビリティ」の内の一つを選び、スタートアップアクセレレーターのサポートやアドバイスを受けながら、スタートアッププロジェクトを立案。
選考会で、ビデオ、試作品、実験などを使い、審査員の前で5分間のプレゼンテーションを行う。
ビジネスとテクノロジーの分野でのリーダーや、ヴァレオ経営陣からなる審査員団は、最優秀1チームと準優勝2チームを選出。事業開発のための総額20万ユーロの賞金を、3チームに分配する。
こうして生まれる3つのスタートアップは、ヴァレオのエキスパートから実践的なサポートを受けることとなる。
今回、5年目を迎えたヴァレオ・イノベーション・チャレンジは、世界107カ国の676大学から、3575名の学生が1470組のチームを組んで応募し、最も国際色豊かなコンテストに。
ヴァレオは、このイノベーション・チャレンジを通じ、世界の学生たちに、明日のクルマを生み出すテクノロジーとユーザー行動を考えて自分たちのスタートアップを創業し、自動車産業におけるイノベーションに積極的にかかわっていくチャンスを提供するとしている。
Valeo Innovation Challenge 2018(英語)
: https://valeoinnovationchallenge.valeo.com/