ZMPは5月9日、工場構内に於いて5~20トンの重量物の自動搬送を実現する屋外用自動運転EV牽引車「RoboCar Tractor 25T for Factory (ロボカー・トラクター 25T フォー・ファクトリー)」の受注を開始。また、その販売開始に先駆けて、1カ月間の実証実験を行う初期パートナーの募集を開始すると発表した。
ZMPでは、空港制限区域内での貨物コンテナの無人自動搬送の実用化に向け自動運転EV牽引車「RoboCar Tractor 25T」の開発を進め、自動走行の実績を蓄積。今回、工場構内の屋外環境下での重量物の搬送ニーズに応える形で、このAGV(Automatic Guided Vehicle:無人搬送車)の機能を応用した製品として「RoboCar Tractor 25T for Factory」の受注を開始した。
同車両は、GSE(空港用地上支援機材・車両)専業メーカーである〝WEIHAI GUANGTAI AIRPORT EQUIPMENT〟社製のEV牽引車に、ZMPが公道での自動運転車両や自動走行ロボットの開発で培った自動運転コンピュータ〝IZAC(アイザック)〟を搭載。工場構内の建屋間の搬送など、屋外環境に於いて、路面等インフラに手を加えることなく、5~20トンの重量物を無人搬送できると云う。
<主な特徴>
・工場構内の屋外環境向け5~20トンの牽引型重量物無人搬送車。
・路面等インフラ側に手を加える必要のない車両自律型。
・実績のあるZMPの自動運転システムIZACを搭載。
・空港特殊車両大手メーカーのベース車両(EV)。
・クラウド型マルチロボOS「ROBO-HI(ロボハイ)」により稼働状況を把握。
<主な仕様>
ZMPは本車両を含め、自動運転技術の社会実装により顧客の課題解決を支援していくとしている。