ZMPは9月22日、自動運転/AI技術開発用ロボットカー「RoboCar 1/10X」が、兵庫県立高等学校2校に導入され「兵庫型STEAM教育」のカリキュラム開発に活用されていることを発表した。
兵庫県教育委員会では、Society 5.0時代において、国内外で活躍できる「未来を創造する力」を備えたリーダーを育成するため、社会を担う想像力の基礎を育成する文理分断を脱却した新しい学び(STEAM教育)の本格実施に向け、モデル校を指定し、「STEAM教育実践モデル校事業」として、カリキュラム開発を実施している。
今回、その中のモデル校となる、県立豊岡高等学校、県立加古川東高等学校にてRoboCar 1/10Xが導入され、各高等学校で実施しているSTEAM教育カリキュラムの講座の一つとして活用されている。
RoboCar 1/10XはNVIDIA Jetson Xavier開発キットを採用し、ロボット用オープンソースソフトウェアROS(Robot Operating System)に対応した実車1/10スケールのロボットカーで、2020年の販売開始以来、自動運転・AI技術の開発や研修・教育用途で自動車/部品メーカー、大学等の研究教育機関にて導入されている。
自動車の1/10スケールの車両に、単眼カメラ、前後にLiDAR、加速度・ジャイロセンサー、エンコーダを搭載し、各種センサー情報の取得、速度・操舵角制御、通信などのライブラリを用意。これらを用いて自由にアプリケーションを開発することができるオープンハードウェアとなっている。
■STEAM教育
Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語を組み合わせた造語。2000年代に米国で始まった教育モデルであり、STEMという理数教育にAの創造性を加えた教育概念。