ZMPは7月15日、無人フォークリフトCarriRo Forkによるパレット認識機能ForkEye(フォークアイ)を活用したトラックへの自動荷役ソリューションの提供開始を発表した。
トラックからのパレットの荷役作業は一般的にどの工場、倉庫の現場でも行われる業務だが、フォークリフト作業者の人手不足や人件費の高騰が、現場では大きな課題となっている。一方、当該荷役作業の自動化を無人フォークリフトで行う場合、積み下ろし対象のパレットが初期位置からずれないような運用をする必要がある。
しかし、①トラックの停止位置のずれ、②荷物の重さによる荷台高さのずれ、③トラックに積載したパレット自体の位置のずれ、などの理由でこれまで無人フォークリフトでの対応が困難であった。
そこで、CarriRo Forkでは自動運転技術を応用したパレット認識機能ForkEyeを活用することで、トラックからのパレットの荷下ろしはもとより、積み込みについても無人フォークリフトでの対応を実現した。
ForkEyeは広範囲にパレットの位置ずれを検知し、積み下ろしのための軌道修正を柔軟に行うため、上記無人フォークリフト特有の課題を解決。さらに、パレットの積み込み時は専用のマーカーを使いトラック上でパレットの置きたい位置を無人フォークリフトに認識させ、正確にパレットを左右に詰めるような動作を行うことにより、トラック内でのパレットの積載効率も確保する。
またこのソリューションの特徴として、AGV/AMRタイプのCarriRo AD+パレット積載タイプと連動して積み下ろし作業を行うことで、CarriRo Forkは積み下ろし作業に集中することにより、従来比2倍程度の搬送能力を実現。これによりタイムリーな作業が要求されるトラックからの積み下ろし作業にも対応可能となる。
なお、このソリューションに関連する機能は、2021年7月27日~29日にCarriRoイノベーションセンターで開催されるZMP World 2021 Demo Weekにてデモンストレーションが行われる。
■ZMP World 2021 Demo Week
開催日時:2021 年 7 月 27日(火)~29 日(木)、1日4回(10時~、13時~、15時~、17時~)
会場:CarriRoイノベーションセンター(東京都江東区枝川3丁目11-10 STS月島倉庫4F)
参加費:無料
イベントページ:https://www.zmp.co.jp/event/zmpworld2021/demoweek
予約ページ:https://forms.gle/eUBfacpzrtTiNw5f8
■CarriRo Fork 主な製品仕様
本体寸法:全長2307×全幅1380×全高2750 (mm)
フォークリフトタイプ:リーチ
可搬重量:~1,400kg
最高速度:無積載時4.2km/h、積載時3.6km/h
停止精度:±20mm
車両重量:2,975kg
安全機能:レーザーセンサー、バンパーセンサー、緊急停止ボタン
■CarriRo Fork価格
CarriRo Fork(リーチモデル):5年リース 月額33.8万円(税別)/ 1台
CarriRo Fork(リーチタイプ)Fork Eye搭載モデル:5年リース 月額35万円(税別)/1台