ミヒャエル・フリックとピーター・レイア―博士も取締役会メンバーへ
独ZF( ZFフリードリヒスハーフェンAG )は1月12日、新体制となった経営陣を配して新年をスタートした。1月1日よりホルガ―・クライン博士が最高経営責任者に就任。
最高財務責任者のミヒャエル・フリックと商用車ソリューションおよびインダストリアル・テクノロジー事業部を主導するピーター・レイア―博士が取締役会の新メンバーに就任した。
CEOとなったホルガ―・クライン博士は「経営陣や世界中の従業員と共に、当社のコンセプトである持続可能で、安全で、誰にでも手の届くモビリティの実現を心から楽しみにしています。
同時に、地球温暖化防止やデジタル化、市場の変化、不安定さを増す経済環境など、先見性と迅速な対応が求められていますが、過去108年間、変革できることを実証し続けてきたと自負しています。
今後は新たな体制のもと、業務を仕分けし、効率性を上げ、北米とアジアにおける顧客との緊密な関係性構築に注力します。
私は変革に取り組み、危機を乗り越えた当社の力を信じています。ウクライナの戦争とその広範な影響、モビリティの変遷、売上高の低迷、サプライチェーンの問題、Covid-19パンデミックによる影響など、集中力と柔軟性を必要とする大きな課題は今後も続いていきます。
このような状況下で、有望なテクノロジーの選定と、それをさらに強化する方法を検討すると同時に、あらゆる分野で複雑さを軽減し、より迅速に行動し、機会をより有効に活用できるようにしたいと考えています」と述べた。
そんなクライン博士は2014年にZFに入社。2018年に取締役会メンバーに任命され、これからはコーポレート・セールス、研究開発、自律運転モビリティシステムのシステムハウス、アフターマーケット事業部を統括する。
またミヒャエル・フリック氏とピーター・レイア―博士は、クライン博士と同時に取締役に就任。レイア―博士は、商用車ソリューションおよびインダストリアル・テクノロジー事業部、生産、インド地域を統括する。
なお2022年12月にZFに入社したフリック氏は、1月1日付で最高財務責任者に就任し、M&A、 IT、デジタル化の責任者も兼任する。
取締役会メンバーであるマーティン・フィッシャー博士は、米国でのこれまでの職務(アクティブセーフティシステム、パッシブセーフティシステム、エレクトロニクスおよびADAS事業部、北米・南米地域、品質)に加えて、カー・シャシー・テクノロジー事業部の責任者も務める。
アジア駐在のシュテファン・フォン・シュックマンは、アジア太平洋地域と電動パワートレイン・テクノロジー事業部に加え、資材管理を統括する。最高人事責任者のサビーナ・ヤスクワは、引き続き人事・サステナビリティ・法務・コンプライアンスを統括する事になる。