ゼンリンデータコムとALIテクノロジーズ(A.L.I.Technologies)は11月11日、事業領域の拡大、拡充及び新たなビジネスの構築を目的とした業務提携を行うと発表した。ドローンに関する両社の資産・リソースを活用し、新たなドローン物流配送システムを創出、ドローン物流配送におけるデファクトスタンダードを構築することを目指すとしている。
■業務提携の内容
ゼンリンデータコムは、高精度な地図データを活用した事業や、地図データや位置情報に付加価値情報を付けたサービスの提供を展開。また、ゼンリングループでは2016年からドローン事業にも力を入れている。今回の業務提携でゼンリングループが保有するドローン用3次元地図データ、経路探索エンジン、並びに気象情報を提供し、ALIテクノロジーズと共同で、先端技術を活用したドローン物流管理システムやドローンを含むマルチモーダル物流管理システム構築に向けた検討を行っていく。
ALIテクノロジーズは、同社が提供するUAVの群制御、航空管制を可能にするトラフィック管理プラットフォーム「C.O.S.M.O.S(コスモス)」に、ゼンリンデータコムの提供データを組み込み、ドローン物流配送における新たな商用サービスを創出する。また、防災利用も可能な公益性の高い空中域利用はドローンの社会実装に向けて重要な意義を持つため、両社が持つ複数の知財権によって確立される空の道は航空機やヘリコプターの飛行同様に、安全に空中域を利用できる取り組みとして意義のある社会貢献を目指す。
■「今後の展開」
新たなドローン物流配送システムを創出し、来年度夏頃より、過疎地におけるドローン物流配送にて本サービスの商用化開始予定である。