ユアスタンドは5月28日、日東工業とマンション向けスマートEV充電サービスを共同検証すると発表した。
2030年半ばまでにガソリン車の国内新車販売を禁止することが発表され、今後、電気自動車(EVやPHVなど)の増加とともに、充電インフラの不足が予想される。とりわけ、日本人の約4割が集合住宅に居住しており、EVやPHVの普及には集合住宅への充電インフラ整備が喫緊課題とされている。
さらに、マンションへ充電サービスを導入する上では、受益者負担による利用料金の徴収、電気料金の上昇を抑制する仕組み、限られた電気容量での複数EV・PHVへの効率的な充電など、マンションに合わせた制御管理システムが必要になる。
今回の検証では、ユアスタンドが提供するマンション向け充電管理サービス(YourStand)と日東工業の新しい充電器(Pit-2G通信モデル)をEV充電器管理のための国際標準通信プロトコルであるOCPPによって連携・制御させる。
連携により、スマホアプリによる利用料金の回収や、電力消費のピーク時には充電を抑制することで、マンションの既存電気契約に影響を与えることなく、集合住宅において、受益者負担を前提とした高速なEV充電サービスの実現を目指す。
なお、今後、ユアスタンドが提供する既存のアプリとPit-2Gによる充電の検証を行い、今秋から順次マンションにおいてサービスの提供を開始するとしている。